韓国女性文学シリーズ<br> 惨憺たる光

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韓国女性文学シリーズ
惨憺たる光

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863853676
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

内容説明

私たちの内側はどうしてこんなにも、一寸先も見えない闇なのだろう。まるで誰も住む者のいない、がらんどうの木の洞のように(「ストロベリー・フィールド」)。私はその明かりが怖くてぎゅっと目を閉じた。そのころ、闇より怖いのは光だったから(「夏の正午」)。先輩の浅黒い手に、白くてもろい雪が静かに、そして永遠のごとくゆっくりと舞い落ちた(「初恋」)。光と闇、生と死。心は彷徨いながら揺れ動く。初邦訳作家の十の短編。

著者等紹介

ペクスリン[ペクスリン]
白秀麟。1982年仁川生まれ。延世大学仏文科卒。西江大学大学院、リヨン第2大学で仏文科博士課程修了。短編小説「嘘の練習」(2011年京郷新聞新春文藝)でデビュー。2015年、2017年、2019年文学村若き作家賞、2018年文知文学賞、李海朝文学賞

カンバンファ[カンバンファ]
姜芳華。岡山県倉敷市生まれ。岡山商科大学法律学科、梨花女子大学通訳翻訳大学院卒、高麗大学文芸創作科博士課程修了。梨花女子大学通訳翻訳大学院、漢陽女子大学日本語通翻訳科、韓国文学翻訳院翻訳アカデミー日本語科、ハンギョレ教育文化センター絵本翻訳教室などで教える。韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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lily

90
夜明けを感じさせるタイトルに惹かれてしまった。プーシキン読んでみよう。特別な好みも趣味もなさそうな無味無臭の人がマジョリティだから読書してるんだよね。惨憺たるカラーでもいい、五感の光を求めている。2021/02/11

星落秋風五丈原

29
表題作は久々に韓国に帰国した女性監督アデル・モナハンと、彼女のインタビューを取ろうとする雑誌編集者ジョンホの物語だ。ある時前から言われていたにも関わらず、ジョンホがトンネルを通った事で彼女の様子が一変する。言えば何らかの共感・好感が生まれたかもしれない人間関係がいくつも登場する。生まれる=光であり、だから登場人物の多くは光を肯定的に捉えず、避けようとすらする者もいる。但しラストの『国境の夜』のみ、主人公自ら光を求めて出てゆく。ラストにこの作品を持ってきたという事が、著者なりのメッセージかもしれない。2019/08/02

Kanako

20
異国の地で生きる人々を中心に、悲しく切ない邂逅や別れなど、光と闇のあわいを描いた短編集。分かち難い人との関わり合いを描きながらも、登場人物はどこか孤独で、どこにも向けられない感情をひとり抱えて生きている印象がある。繊細に心情を描写しているのに、彼ら・彼女らに何が起こったのか、はっきりとは描かれないまま進行する物語もある。それ自体が、私たちはみな異邦人なのだという著者の言葉を反映している気もする。切ないのにどこか世界を美しく感じることができる魅力的な作品。すっかりペク・スリンさんのファンになりました。2023/11/04

ぱなま(さなぎ)

17
悲しみを側におきながらも手放せずにいる人たち。国籍や人種を超えて人の苦しみに心を寄せる。登場人物たちの過去が語られる背景、その見え方の違いに時折はっとさせられる。私たちが戦時中と呼ぶ時期は、「植民地時代」なのだなとか。私たちが単に韓国と呼びならわしている国の持つ唯一の国境線は、敵国との境界なのだとか。住む場所を離れて遠くから見るように、この短編集を読んでいると、ガラス玉の中に閉じ込めた悲しみを外側から眺めているような気持ちになります。2019/11/21

ちゃっぴー

15
忙しくてなかなか読めず図書館への返却期限が迫り超特急で読んだ。人生は引き返せないもの、過ぎ去ったものでできている。心のひだに沈んだ過去の痛みや哀しみをそっとすくいあげる。静か心を動かされるので、もう少しゆっくり読みたかった。2019/12/24

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