私と鰐と妹の部屋

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私と鰐と妹の部屋

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  • サイズ 46判/ページ数 140p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863853577
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

装幀・装画 惣田紗希

きもちのいい奇天烈。たぶん、きもちがいいのは、それが本能とか骨とかに刻まれた、文様のようなものだから。知らなかった世界なのに、自分を見つけた気もしてる。
――最果タヒ

妹の右目からビームが出て止まらない。薔薇園にいくと必ず鰐がいた。眠たくて何度も泣いた。紙粘土で上司たちの顔をつくった。三人でヤドカリになった。サメにたべられて死にたいだけの関係だ。あたらしい名前がいる。おばけになっているときはなにも話してはいけない。肩車をした拍子に息子の股間が私の首にくっついてしまう。隠れ家的布屋さんは月に進出している。私は忍者で、すごいのだけれど、あんまりみんな信じない。……可笑しさと悲しみに満ちた53の物語

【著者略歴】
大前粟生(おおまえ・あお)
一九九二年兵庫県生まれ。京都市在住。
二〇一六年、「彼女をバスタブにいれて燃やす」がGRANTA JAPAN with早稲田文学公募プロジェクト最優秀作に選出され小説家デビュー。「ユキの異常な体質 または僕はどれほどお金がほしいか」で第二回ブックショートアワード受賞。「文鳥」でat home AWARD 大賞受賞。
著書に短編集『のけものどもの』(惑星と口笛ブックス)、『回転草』(書肆侃侃房)。

【収録作品】
ビーム/ムキムキ/ものを溶かす汗/世界ブランコ選手権こどもの部決勝戦/へそのゴマ/狼/骨とテレビに出た/かなでちゃん/こっくりさん/私と鰐と妹の部屋/植物園/お墓/なにかが死んでいる/屋根裏部屋/チェーンソー/夜中/歯医者さんの部屋/サンバイザー/こういうのが好き/呪われてしまえ/トースター/紙粘土で友だちをつくった/刺繡/私はゼロ/夏/僕は泳いだ/二十歳になったら悪魔になる/てるてる坊主/おばけの練習/小説とケーキ/誕生日/虹/ジョン・トラボルタ/好きなひとと同じときに体調を崩してるとうれしいよね/ミイラ/いまどこにいるの/星を読まない/ヤドカリの家/トカゲの死/サランラップ/平凡/隠れ家的布屋さん特集2049/植物って知ってる?/仕事をやめる/斧に白いサインペンで名前を書く/シェルター/知らないひと/石の動画/鞄/サメ友だち/棺のなか/雷は庭に落ちた/あそび

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

70
ストレスでかなでちゃんは紙を食べ、かっこよくなりたいと願った妹は右目からビームが出て止まらず、悪魔的女の子のママは、ムキになって、もう一度ムキになって、ムキムキになった。短い掌編形式となり、より面白さの濃度を増した大前ワールド。奇想天外ではあるけれど出鱈目ではなく、たった数ページの中で戦い、戸惑い、恋をし、想像もしなかった角度から牙をむく。ずっとこの世界を噛みしめていたくなった途端に逃げ出したくなり、真っ暗な渦の中で苦しんだ瞬間、薄いベールのようなヤドカリの殻に守られる。(続↓)2019/04/07

くさてる

19
53の掌編が収められている。すいすいと読みやすい、はずが、その突飛な設定と奇妙な展開、なのに根底にある不思議なほどの冷静さのようなものにいちいちひっかかってじっくり読みました。基本はちょっと不思議な文学系かな?と思わせて、ぞっとするほど怖い話がポンと入ってくるので、まいりました。面白かったです。2019/07/27

まるよし

5
ショートすぎて良さが伝わらないです!せっかく各々のテーマは良いのに。この作者は中編向きですね。テーマのフラグメントを見せられている感じで、もっと膨らませてほしいなーと言うのがいくつもありました。2024/05/12

ともこま

5
今気になる作家の一人。超短編なので、あっという間に終わっては次の物語と続いてゆくが、人に対しての優しさや悲しみだったり、思いやりみたいなものを感じる物語が多く、また生者、死者、植物、動物、創り物との境界線が無い心地良さも感じた。著者の作品を他にも読んでいきたいと思った。2021/03/14

つくし

5
酸素とは全く違う空気で呼吸しているような不思議なショートショートでした。ひと呼吸が胸に詰まったりやけにすっきり体内を循環したり、しかし理由は説明できなくて、「なんとなく」のかたまり。ほんとうは悲しかったりつらかったりするかもしれない話が飄々としていたり、これは暗い話かと思ったらとてもポジティブだったり。2020/07/16

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