内容説明
現代歌人115人の各20首&1首鑑賞。一千年後に届けたい現代短歌アンソロジー。葛原妙子・塚本邦雄・岡井隆から吉田隼人・大森静佳まで。
目次
安藤美保
飯田有子
池田はるみ
石川美南
伊舎堂仁
井辻朱美
伊藤一彦
内山晶太
梅内美華子
江戸雪〔ほか〕
著者等紹介
東直子[ヒガシナオコ]
1963年広島県生まれ。1996年、「草かんむりの訪問者」で第7回歌壇賞受賞。2006年、『長崎くんの指』で小説家としてデビュー。2006年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞
佐藤弓生[サトウユミオ]
1964年石川県生まれ。2001年、「眼鏡屋は夕ぐれのため」で第47回角川短歌賞受賞
千葉聡[チバサトシ]
1968年神奈川県生まれ。公立中学校、高校の国語科教諭。1998年、第41回短歌研究新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
91
この本は編者三人が「一千年後に残したいと思う現代短歌を一冊のアンソロジーとしてまとめたもの。115名の20の歌が載せられている。短歌・・・あまりわからないが読んでいるうちになんとなく意味が分かってくるものもある。歌とはそんなものでよいのかは別として心に響く歌もいくつかあった。本棚に入れておいて気が向いた時に開いて気に入った歌を読んだり、気に入った作者の歌をもっと知ることもいいと思った。「蚊に食われし皮膚もりあがりたるゆうべ蚊の力量にこころしずけし」内山晶太 図書館本。2018/05/01
コットン
76
3人の選者による現代歌人115人の歌が豪華に集合。リーズナブルなコストも魅力。気になったのは「のしかかる腕がつぎつぎ現れて永遠に馬跳びの馬でいる夢」飯田有子、「ハンカチを落としましたよああこれは僕が鬼だということですか」木下龍也、「うっかりと置いてきちゃったあの気持ちを取りに今から早退します」田丸まひる、「泣きながらあなたを洗うゆめをみた触覚のない蝶に追われて」東直子、「あ かぶと虫まっぷたつ と思ったら飛び立っただけ 夏の真ん中」穂村弘2018/02/07
☆よいこ
74
短歌アンソロジー。「一千年後に残したいと思う現代短歌を1冊のアンソロジーにまとめよう」と戦後から2015年までの間に歌集を発行した人を対象に集められた。とにかく沢山の歌人の代表的短歌が収められていて、その中からひとり1歌解説つき。バラバラと眺めては、目に止まった短歌を飲み込む。ピカイチは俵万智。好きだ~と改めて思ったのは枡野浩一▽枡野浩一がエモ過ぎてクラクラしたので、歌集を借りてきた。▽たまに眺めたい。2021/12/07
ひらちゃん
59
図書館で借りて延長までしたけど、まだまだじっくり味わいたい。購入リストに入れようと思う。2018/03/11
千穂
41
3人の選者による千年後に残したいと思う現代短歌のアンソロジー。恋の歌あり、青春の歌あり〜時々開いて楽しむのにぴったり。中高生の短歌入門書としてもよいかも。表紙は東直子さんの作品、タコと少女が愛らしい。書肆侃侃房という出版社があるんですね。初めて知りました。2018/04/18