目次
序章
第1章 漸近線のヴィジョン
第2章 亜細亜の底の形而上学
第3章 父国
第4章 スウィート・ホーム
終章
著者等紹介
西田政史[ニシダマサシ]
1962年岐阜県美濃加茂市生まれ。1989年短歌研究新人賞次席「The Strawberry Calendar」。1990年短歌研究新人賞受賞「ようこそ!猫の星へ」。1993年第一歌集『ストロベリー・カレンダー』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
30
#短歌 p12 ほとばしるわたしの水を流しこみ真摯な溝である日常は p13 雨の日の仔犬みたいについて来る遊びぢやないんだらうな憂鬱 p14 意味もなく暴力的に明るくてこんがらかつてゐる夏の水 p15 Amazonの最終ボタンを押すゆびに失意のごとき水が流れる p16 音の無い滝にうたれてゐるやうな日曜の雨、頁をめくる p18 海は碧く深くゆかしい戦艦もジュゴンもヒエログリフも睡る2018/06/26
hirom
3
昨日届いて一気に読んだ。これまで抒情歌とは多く過去のものだったが、現在の瑞々しい抒情に触れることができてとても嬉しい。同世代だからなのか、若い人の例えば新鋭短歌シリーズにはあまり感じないような震えが直接脳みそに伝わってくる。これから何度も開いてその都度味わっていくと思うが、このような短歌が存在しては自分が付けくわえるものなど無い様に感じるが、しかし、自分に固有の過去に遡って何か摑んでくることが出来ればと思い返す。(歌人の第一歌集を読みたいと思ったら、なんと歌人のホームページに無償で公開されていて驚く。)2017/09/09
王天上
2
50代の歌集ということでとても参考になった。2018/11/04