出版社内容情報
「地味な兎ですが、ずっとつきあってください」
誕生日にもらったポストカードにはこう書かれていた。
私は決意した。
半月後、兎は私の右側に座っている。
「うさと私」の懐の深い日々の会話が、沈みがちな心にやさしい風を送ってくれる。まるで絵本のように大人の心に響く「うさと私」の物語。
高原 英理[タカハラ エイリ]
1959年、三重県生まれ。小説家、文芸評論家。立教大学文学部卒業。東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程修了(価値システム専攻)。1985年、小説「少女のための鏖殺作法」で幻想文学新人賞受賞(選考委員は澁澤龍?・中井英夫)。1996年、三島由紀夫と江戸川乱歩を論じた評論「語りの事故現場」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞。著書に『ゴシックハート』(講談社)、『ゴシックスピリット』(朝日新聞社)、『 抒情的恐怖群』(毎日新聞社)、編著に『リテラリーゴシック・イン・ジャパン─文学的ゴシック作品選』(ちくま文庫) など。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
浮遊
6
「ファイン/キュート 素敵かわいい作品選」で読んで以来ずっと待ってたうさとみきのお話。甘く柔らかく秘密めいているのに何処か切ないふたりの日々をこっそり覗いている感覚。忙しく過ぎていく日常に疲れ心が折れそうになったときは、ダンゴムシのように丸まって眠る。スレて千切れそうになったときには、猫のあたため隊がくるまで待つ。冷えた心にぴったりと寄り添ってくれるいるだけうさぎのうさ、かわい。2016/10/24
みほ
4
赤ん坊を抱いたときの身体の熱とか、愛犬の肉球の匂いとか、もう薄れつつある懐かしい重さを思い出しました。必要とされるって幸せだよなぁ。2016/09/08
空の落下地点。
2
愛し合うことは社会性を失ってゆくこと。「つきしい」などの造語がゆるくて面白い。いるだけで許されるのは庇護対象者だけなので真面目には受け取らないこと。私にとっての「ねこ見」は花見のようなもの、毎分毎秒花見です。「いつか行こ」なのは今すぐ行く必要がないほど満たされているから。働かずに自分を認められるのが、資源が無料の半野性だからだとしたら、人間も野性だったらよかったのに!!!!2021/09/11
釦
2
可愛さにもいろいろあると思うんですが、なんと言うか衝撃的な可愛さ、みたいなものがあると思うんです。かなりの速度を持って物理的に頭の上に落ちてくるような(でもふわふわ)。それは雪舟えまさんのいくつかの短編が思い浮かぶけど、『うさと私』もそうなのかな、でも少しニュアンスが違う気もするし…。うう…ん。むずかし。しかたない。まるくなろう。2016/10/29
ひなたのひかげ
1
まみりを感じる2016/11/27
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