ある作為の世界

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863852266
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

荒涼たる原野ロサンゼルスから
霧のサンフランシスコへ

見たこと、聞いたことをそのまま表現しないことに徹した
詩的リアリティーの顕在化。空想の世界へ。

春と夏、二つの季節をサンフランシスコで過ごしながら書いた、漂流記に近い滞在記。

「非叙事小説の珍景を見せてくれて新たな境地に達した」(大山文学賞)

「鄭泳文小説の新しさであり、韓国文学の新しさ」(東仁文学賞)

「些細なことの中で物語りを作り出す卓越した能力を持っている」(韓戊淑文学賞)

鄭 泳 文[チョン ヨンムン]
1965年、慶尚南道咸陽に生まれる。
1996年、長編『やっと存在する人間』を発表して作品活動をスタートした。ソウル大学で心理学を勉強して、人間心理の本然の問題にこだわってきた作家である。韓国の文学では稀な死と救援の問題、人間の夢と本能的な悪魔性など、暗くて難解なテーマを扱ってきた。デビュー作以来、グロテスクな素材や残酷な悪魔性を描いており、また生活の倦怠感に耐えられない主人公を多く登場させている。しかし、鄭泳文の小説にはユーモアが必ず入っており、このユーモアは世界に対する虚脱な嘲弄から始まったもので、社会の不条理を知った後に感じる虚無感である。
代表作として長編小説『血の気のない独白』、『月に憑かれたピエロ』、『ワセリンブッダ』と小説集『黒い話の鎖』、牧神のある午後』などがある。
1999年、『黒い話の鎖』で第12回〈東西文学賞〉受賞。2012年、『ある作為の世界』で第17回〈韓戊淑文学賞〉、第43回〈東仁文学賞〉、第20回〈大山文学賞〉受賞。

内容説明

春と夏、二つの季節をサンフランシスコで過ごしながら書いた、漂流記に近い滞在記。

著者等紹介

鄭泳文[チョンヨンムン]
1965年、慶尚南道咸陽生まれ。ソウル大学心理学科卒業。1996年、長編小説『やっと存在する人間』でデビュー。1999年、第12回東西文学賞、2012年、第20回大山文学賞小説部門、第43回東仁文学賞、第17回韓戊淑文学賞受賞

奇廷修[キチョンシュウ]
1971年、ソウル生まれ。梨花女子大学政治外交学科卒業。梨花女子大学言論情報学科大学院修士。日本大学芸術大学院映像専攻修士。2013年、大山文化財団翻訳部門選定。現在、ハンギョレ新聞社ハンギョレの教育文化センター在職

保坂祐二[ホサカユウジ]
韓国ソウル在住。現在、世宗大学教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

タカラ~ム

9
書評サイト「本が好き!」の献本に応募していただいた本。韓国文学の新しい潮流を感じさせる作品だと思う。この作品には明確な物語性がない。なぜなら、著者自身は序文で「見えるがままに見ず聞こえるままに聞かず、感じられるままに感じようとせず、体験した通りを受け入れないことにした話」と記しているからだ。つまり、本書はストーリーを描くのではなく、事実の描写に徹底した作品なのである。正直読みにくいがなぜか読むことをやめられない作品だった。2016/10/28

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