感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
124
「歌人は職業ではない。歌人は存在様式である。」初出は日本経済新聞社、朝日新聞、中日新聞、信濃毎日新聞、共同通信、現代詩手帖、短歌研究、短歌、短歌往来、短歌四季、玲(王龍),井泉、BOOKUOKA,未来、新彗星。「歌人と一般読書」で穂村弘のことを書いている。「様式の歌人、春日井建」。「塚本邦雄の魔術」で寺山修司から塚本邦雄を紹介を受けた話。「ぼくたちは勝手にそだったさ 栖服にセメントの粉すりつけながら」 初めての歌会で「ラムネ売る少年の眼ははるけくて緑の水に手を浸しおり」。鶴舞公園噴水塔など。岡井隆に師事。2013/09/06
ちゃありぃ
31
もしかしたら僕の、新しいスタートへのきっかけになるかもしれない。職業は小坂井大輔です、の一首をとっていただいた加藤治郎先生。同じ名古屋の人間として、大きな目標とさせていただきたい。僕にもモダニズムの気質があると信じて。2014/11/10
しなの
9
短歌の世界に踏み込みはじめた短歌ヒヨコが気になりだした、結社とか、師弟関係とか、生活と短歌のバランスとか、そんなことについて、読んでてなっとくがいきました。後半の加藤家の風景はあたたかい家庭を知らないわたしにはあまり興味がわかなかったので流し読みですが。2016/10/28
太田青磁
9
若いうちは、矢継ぎ早に歌集を出すものです・新聞歌壇もゆるやかにネット化しているのだ・選ばれた作品が公の場に掲載されることが重要なのである・どうすれば自分のゴールに到達できるか。いや、そもそも歌人にとってゴールは何なのか・なんとかうまく調整して、調整して実生活と作歌のバランスをとっていくこと・インターネットを活動の場とした笹井君であり、それは重要なことだが、ときおり作品に差し込む田園的な眩い光は、この泉水の風土抜きには語れないように思われた・平明な言葉で深いところに行く。それが詩としての短歌の有りようである2015/01/13
いくっち@読書リハビリ中
7
正直私は歌壇界のことをよく知らない。ベストセラーとなった『サラダ記念日』はともかく、どうやって歌人となり、作品を発表していくのか知らなかった。多くは自費で歌集を作成し、読者へ献本する。運よく商業ベースにのったとしても、歌集で稼ぐというよりも多くの人に詠んでもらいたい方が勝るのだそうだ。歌人とは職業ではなく、存在様式であると書いている。存在様式とは生きることそのものを表現するということだろうか。長文レビュー→http://www.honzuki.jp/book/201876/review/92233/2013/01/11