内容説明
日米の両国経済は、戦争や経済摩擦など多くの緊張要因にもかかわらず、なぜ、どのように、緊密な関係を保持し続けてきたのか。本書は1920年代から2000年代までの約1世紀間の両国財界の形成とその関係の変遷を、政治社会学の観点で分析する。日米両国における労使関係、資本蓄積のあり方、多国籍企業・国際的銀行を含めた財界内部の多様な集団(資本諸分派)、財界と政治エリートの関係を含む国家・社会関係を取り上げつつ、日米財界の相克と協調の歴史を描き出す。
目次
序章 本研究の課題と分析枠組み
第1章 自由主義的国際主義の時代
第2章 アメリカにおける法人自由主義(埋め込まれた自由主義)の形成と日米対立
第3章 法人自由主義(埋め込まれた自由主義)の時代
第4章 法人自由主義の危機、自由貿易体制の維持、新自由主義の形成
第5章 新自由主義の時代
終章 本研究の成果と今後の課題
著者等紹介
〓瀬久直[タカセヒサナオ]
1983年生まれ。2016年、一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)(一橋大学)。現在、安田女子大学心理学部ビジネス心理学科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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