出版社内容情報
きこえない親をもつ子ども「コーダ」という言葉は広く知られるようになりましたが、きこえない親を守るいい子、というイメージを抱かれがちです。親との会話や学校での悩み、通訳の負担、進路や恋愛、そして、親の老い。コーダが担うものは置かれた環境によりさまざまです。本書は、自身もコーダである著者が、数十人のコーダの<語り>から見えた「問い」を整理しQ&A形式でまとめた一冊です。正解を示すのではなく、自分の歩みを見つめ直したり、思いを言葉にしたりするためのヒントを提示しています。ひとりで悩んでいるコーダ、大人になったコーダ、そして彼らを支える周囲の人々に届けたい、コーダを理解するためのハンドブックです。
【目次】
はじめに
第1章 コーダと親を知る
1. コーダについて知る
Q1. コーダとは?
Q2. コーダという言葉は必要なの?
Q3. 私もコーダなの?― 難聴者の親をもつ子ども、片方の親がきこえない子ども
・column:「コーダ共同創造ラボ」とは
・column:コーダの会のこと
2. 親の「きこえない / きこえにくい」を知る
Q4. 補聴器や人工内耳って、どんなもの?
Q5. きこえない親が利用できる制度があるって知ってる?
第2章 幼少期~青年期のコーダが抱きやすい「なぜ?」
1. 親との会話
Q6. きこえない親と、どれくらい会話が通じているの?
Q7. 手話は覚えたほうがいいの?
2. 親に対する気持ち
Q8. 親への気持ちは、成長とともに変わっていくの?
Q9. 親子関係のかたちって、いろいろあるの?
Q10. きこえない親のことが大好きなまま、大人になるコーダもいるの?
Q11. 親を受け入れるまでの葛藤が、長くなることもあるの?
Q12. 家庭の中で「きこえる/きこえない」の違いをあまり意識せずに育つコーダもいるの?
Q13. だんだんきこえなくなっていく親に、どう接したらいい?
3. 友だちや周囲との関わり
Q14. 親のこと、友だちに話す?話さない?
Q15. じろじろ見られたり、いじめや嫌がらせを受けたりしたら、どうしたらいい?
Q16. 親や手話を、恥ずかしいと思ったり嫌だと思ったりするのは悪いこと?
Q17. 学校の先生との調整を、どのように進めればいい?
Q18. 祖父母や親戚との付き合いに、どう向き合えばいい?
・column:コーダから学校の先生へ
・column:コーダから手話通訳者の方々へ
4. 親への通訳をめぐって
Q19. なぜ親への通訳がコーダの役割になりやすいの?
Q20. コーダってヤングケアラーなの?
Q21. コーダの経験って、海外にルーツをもつ子どもの経験と似てる?
Q22. 周りの人に通訳を頼まれたとき、どうする?
5. コーダとしての自分を考え始めたときに
Q23. 進路を考えるとき、「コーダ」をどう活かす?活かさない?
Q24. 手話通訳者をめざすコーダもいるの?
Q25. 他の障害のある親をもつ子どもと、コーダの違いって?
Q26. コーダでもありソーダでもある人もいるの?どんな風に感じているの?
Q27. コーダの私が、きこえに変化を感じてきたら?
・column:コーダから、きこえない親のみなさまへ
第 3章 大人のコーダが向き合う「これから」
1. コーダの経験と、その後の影響
Q28. 私には自分の意見がないし、人に頼れない。これってコーダだか



