内容説明
福祉介護業界にもあらゆる分野からの参入が進んでいる。一般企業から転身し、経営者や施設長、管理職になる方。現場経験だけで施設長に任命される方。永年この業界にあって、「運営」から「経営」へのシフトチェンジに奮闘されている理事長、施設長の方。そうした皆様のために。福祉介護事業の生産性向上に焦点を当てた一冊。
目次
第1章 福祉介護業界の実態(利用者満足神話;運営と経営 ほか)
第2章 経営の羅針盤(事業継続のために;経営者が松明を掲げる ほか)
第3章 福祉介護事業の人材(人材は4つに分類できる;スキルよりマインド ほか)
第4章 福祉介護事業の経営分析(科学的経営への第一歩;試算表の目的と活用法 ほか)
第5章 福祉介護事業の生産性(福祉介護事業の生産性とは何か;従業員1人当たりの生産性が2倍も違う事実 ほか)
著者等紹介
大坪信喜[オオツボノブヨシ]
福祉マネジメントラボ代表。株式会社サンライズ代表取締役。福祉介護事業の経営コンサルタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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みみずばれ
3
まず最初に福祉介護業界の特徴として利用者満足度ばかりが重視され、従業員満足度が軽視されている点、そしてその結果として従業員の会社への帰属意識が薄く、人材の定着が悪い点を指摘している。利用者の笑顔が喜びの従業員は利用者の笑顔が見れるならばその会社で働くことにこだわる理由が無いという指摘はまさにその通りだろう。著者は富士通OBということもあり、古き良き日本の大企業組織を理想として、それを介護福祉業界に取り入れようとしているようだ。一見古臭い理想論のようにも見えてしまうが、確かに効果的で重要なことなのだろう。2022/01/05
カンジ
3
デイの稼働率を上げるヒントを、と思い。「利用者よりも、とにかく従業員が最優先」がひとつの肝のようだ。でも確かに、部署によってそこのリーダーの方針、というか仲間を大切に思ってくれているか、見てくれているか、考えてくれているか、その程度の差で働きやすさや環境は格段に変わると実感している。今のリーダーは本当に心から信頼できるし、尊敬できる。本当に、その人に出会えてよかったと思う。2021/01/30
papaya
2
老人介護施設のコンサルタントが書いた本。介護保険で売上は決まっている。介護報酬は下がる。どうすれば収支改善出来るのか。利用者満足の前に従業員満足が必要だ、という趣旨。確かに、職員がすぐ辞める組織はノウハウの蓄積も少なく、効率が悪くなる。参考になった。2020/10/28
kankan
0
どの業界でも同じだが福祉業界に落とし込んでいるので大変分かりやすく取り組みやすい。2022/07/30
kankan
0
どの業界でも同じだが福祉業界に落とし込んでいるので大変分かりやすく取り組みやすい。2022/07/30