内容説明
高野山の奥之院は、真言宗の宗祖弘法大師空海がいらっしゃる御廟がある霊地で、30万基はあろうと言われる石塔が群立する、全国でも第一の聖地。高野山奥之院の石塔は、宗派に関係なく、鎌倉時代から今に至るまで連綿と石塔が造立され続いている。なぜ、高野山奥之院にはそれほどまで石塔が造立されたのか。本書では、その理由から、その石塔造立に至る背景を含めて紹介。石塔を種目別に、その造立の変遷や特筆したい遺品について解説。
目次
1 なぜ石塔が造立されたのか(高野山奥之院の始まり;悠久の56億7000万年 ほか)
2 高野山奥之院の石塔(石塔を調べる意義;高野山奥之院の中世石塔の概要)
3 高野山奥之院の石塔各説(五輪塔;五輪卒都婆(町石) ほか)
4 小考(五輪塔の起源;石造以前の木製の時代 ほか)
著者等紹介
木下浩良[キノシタヒロヨシ]
1960年福岡県山門郡三橋町木元263(柳川市)生まれ。1983年高野山大学文学部人文学科国史学専攻卒業。現在、高野山大学図書館課長(司書)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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