目次
第1章 本研究の視点と構成
第2章 消防組織間関係の歴史的分析
第3章 消防行政の制度および現状
第4章 消防行政における市町村公助の分析
第5章 消防行政における中央地方関係と上下からの垂直補完の分析
第6章 地方防災行政、消防防災行政における上からの垂直補完
第7章 消防行政における市町村消防本部間関係と水平補完の分析
第8章 消防の共助体制における組織間関係
第9章 東日本大震災時の消防行政における公助・共助の分析
第10章 消防行政と他行政分野との行政分野間関係の考察
第11章 消防行政の課題と今後向かうべき方向性の検討
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おんだい
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昨今の相次ぐ山林開催のような大規模災害に対して現状の消防機関の体制では対応できていないのではないか、との問題意識で飛ばし読み。結果、災害時だけでなく防火管理の査察や火災の原因究明といった平時の任務にも対応困難な事例があることが分かった。原因はひとえに、「消防・防災は一義的に市町村の責任」という消防関係の法律の理念。「自分の地域は自らの力で守る」という志は確かに美しいが、2025/03/31
Ra
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読むに値しない駄本。消防行政を、他の市町村による水平補完、都道府県や国による垂直補完が先行した領域あって、これと同時に補完の課題も先行した領域と捉える課題設定は魅力的である。しかしながら、看過できない事実誤認が散見され、第3章まで読み終えて限界に至った。例えば、「内務省が解体され、内閣府の下に国家消防庁が設置された」p.37としたり、2023年にもなって引用している地方自治法の規定(文脈から明らかに現行規定)に「自治大臣」p.54や「機関委任事務」p.68が入っていたり、記述の信頼性を疑わざるをえない。2023/05/14