内容説明
オルタ湖に浮かぶサン・ジュリオ島に、大金持ちで病気持ち、93歳のランベルト男爵が執事としずかに暮らしている。あるとき、冬の別荘のあるエジプトに出かけた2人は、なぜか、あわててイタリアに引き返す。そのときから、屋敷に、異変が。男爵の雇い入れた6人の男女が屋根裏部屋で、「ランベルト、ランベルト、ランベルト」と、男爵の名前を休みなく繰り返している。そのうち、男爵のつるつる頭になんと一本の髪の毛が…。ファンタジーの世界と、コミカルな現実世界を、見事に融合させた、ジャンニ・ロダーリ快心の一作。
著者等紹介
ロダーリ,ジャンニ[ロダーリ,ジャンニ][Rodari,Gianni]
イタリアの生んだ世界的な児童文学・ファンタジー文学作家。1920年、北イタリアのオメーニャに生まれる。最初、教員となり、子供たちの感性と想像力の豊かさに触れる。大戦中、パルチザンの活動に身を投じ、イタリア共産党に接近。戦後、共産党紙「ウニタ」の記者として「児童向けコラム」を担当、それを皮切りに、さまざまな児童雑誌に童話を書くようになった。1970年国際アンデルセン賞を受賞。1980年病死した
原田和夫[ハラダカズオ]
1942年熊本県生。東京外国語大学と京都大学大学院でイタリア語とイタリア文学を学ぶ。イタリア政府給費留学生として、パドヴァ大学に留学。学術振興会の奨励研究員を経た後、京都産業大学に勤務し、現在、同大学外国語学部教授。専攻はマンゾーニを中心とする近代イタリア文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阪口まな
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