出版社内容情報
本書では、私たちの生活やビジネスに不可欠な「半導体」について、技術的な背景がない方々にもその重要性と可能性を理解していただくことを目指しています。
かつて、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する際には、ソフトウェアやアプリケーション、クラウドサービスの選定・導入が議論の中心でした。しかし、半導体産業は新たなイノベーションの時代へと突入しています。半導体はもはや「見えない存在」ではなく、私たちが意識的に「理解し、選択し、活用すべき戦略的基盤」へとその役割を変えています。このパラダイムシフトの下で、半導体の知識は企業のDXを推進する経営者やITエンジニア、そしてITマネージャーにとって事業戦略を支える必須要素であると同時に、投資家の方々にとっても成長機会とリスクを見極めるための重要な視点を提供します。
本書は、半導体の重要性と可能性を包括的に解説し、DXを成功に導き、企業競争力を高め、そして賢明な投資判断を下すための羅針盤となることを目指します。この大きな変化の波を多角的に理解し全体的に捉えることは、皆様の業務にいくつかの具体的な「気づき」と有用性をもたらし、DXを成功させ、企業競争力を高める鍵となるはずです。
【目次】
CHAPTER 01 半導体とは?
CHAPTER 02 DXと半導体
CHAPTER 03 GXと先進素材
CHAPTER 04 AIと半導体
CHAPTER 05 次世代データセンターと半導体
CHAPTER 06 量子コンピュータと半導体
CHAPTER 07 半導体産業の未来を守るサイバーセキュリティ戦略
CHAPTER 08 半導体覇権をめぐる国家戦略
CHAPTER 09 ITビジネスと投資家へのメッセージ
内容説明
経営陣・投資家も必読の、ビジネスに役立つ1冊!半導体の基礎から、DX、GX、AI、量子コンピュータなどと半導体の関わり、半導体の進化のほか、セキュリティ対策や規制、各国の戦略についてもわかりやすく解説!
目次
01 半導体とは?
02 DXと半導体
03 GXと先進素材
04 AIと半導体
05 次世代データセンターと半導体
06 量子コンピュータと半導体
07 半導体産業の未来を守るサイバーセキュリティ戦略
08 半導体覇権をめぐる国家戦略
09 ITビジネスと投資家へのメッセージ
著者等紹介
中村裕[ナカムラユタカ]
IBM Corp.。1985年に日本アイ・ビー・エム株式会社入社、半導体特性評価やDRAM機能試験を経てDRAM回路設計へ自ら異動、その後、組織を超えて挑戦的で面白そうなプロジェクトに参加しているうちにさまざまなムーンショット型研究開発プロジェクトに参画するようになり、主に半導体チップの中でトランジスタ・レベル回路設計が必要な領域に従事する日々。2023年2月末満60歳定年退職を機にIBM Corp.へ異動。日本を離れ米国ニューヨーク州アルバニー郊外にて疑似自給自足生活へ挑戦中
五十嵐智生[イガラシトモオ]
キンドリルジャパン株式会社。東京大学大学院では日本のIT政策研究で著名な須藤修教授に師事を受ける。2024年にキンドリル入社。キンドリルコンサルト。1993年大学卒業後、日揮グローバルで海外プラント建設、野村総合研究所で、公共コンサル、IT基盤エンジニアなどを経て、Ridgelinez(富士通)、シグマクシスなどで、AI、web3、メタバース、ブロックチェーンなどのデジタル開発、新領域研究、新規事業開発、IT戦略コンサルなどに従事。高度情報処理技術者、情報処理学会認定技術者、国会議員政策担当秘書資格保有
岩本幸雄[イワモトサチオ]
Kyndryl Canada Ltd.。幼少期、父が持ち帰った電卓「カシオミニ」との出会いが、ITの世界への関心を芽生えさせた。日本の半導体産業が転換期を迎えつつあった1990年、日本アイ・ビー・エムに入社。ノートPCやワークステーション向けに、低消費電力と大容量を両立する次世代メモリーチップの設計・開発に携わる。2000年にIBMカナダへ異動後は、金融業界を中心にITモダナイゼーションを推進。金融セクターCTOを経て、現在はKyndryl Researchでプリンシパル・アーキテクトとして、人とデジタルのより良い関係を見据え、サービスサイエンスの視点から新たな価値創出の可能性を探っている
小林勝[コバヤシマサル]
日本アイ・ビー・エムを経て、キンドリルジャパン株式会社にてセキュリティコンサルタントとして活躍。長きにわたりICT環境の企画・開発に携わり、一貫してセキュリティコンサルティングサービスを提供。現在はコンサルトパートナーとして、お客様のサイバーレジリエンスの高度化に貢献している。海外レギュレーションに精通し、その知見を活かしたグローバルガバナンスやCSIRT構築を得意とする。さらに、OT(制御技術)領域のスペシャリストとして主にプラント向けの対策にも豊富な実績を持つ。IPA情報セキュリティ10大脅威選考会委員も務め、サイバーセキュリティ経営の視点と実践地を持つスペシャリスト
陳建和[チンケンワ]
キンドリルジャパン株式会社。台湾出身。慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。大学・大学院では電子・計測工学を専攻し、組み込みシステムや有線・無線LANの研究を通じて半導体技術の基礎を習得。1993年に日本アイ・ビー・エムに入社し、大規模企業ネットワークの設計・実装に従事。1998年以降は、製造・金融・通信など多様な業界において、グローバル企業の基幹プロジェクトを主導。2016年にはITインフラ領域のIBM技術理事に就任し、クラウド・セキュリティ・ネットワーク分野の技術統括を担当。2021年にキンドリルへ移籍後は、台湾・日本の半導体工場ネットワークアーキテクチャーの策定・実装に加え、SDx/5G/IoT/Edge/セキュリティ領域のソリューション普及推進・開発を牽引している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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