内容説明
6世紀築造の大型前方後円墳を含むこの古墳群は、初代群馬県令楫取素彦や英国外交官アーネスト・サトウをはじめ、全国の人々を魅了した。
目次
1 大室古墳群の周辺(群馬の古墳;赤城山南麓の古墳)
2 前二子古墳―大室古墳群の開祖(石室調査―1878年(明治11)の発掘調査
史跡整備に伴う調査―1992・2002年(平成4・14)の発掘調査 ほか)
3 中二子古墳―赤城山南麓の王者(大室古墳群最大の古墳;古墳を警護する盾持人埴輪 ほか)
4 後二子古墳―広い基壇面と半地下式石室(広い基壇面にのる上段墳丘;半地下式の石室と墓道 ほか)
5 小二子古墳―墳丘を飾る埴輪群(「オバQ」型の小型前方後円墳;土器を使った墓前祭祀 ほか)
著者等紹介
前原豊[マエハラユタカ]
前橋市教育委員会文化財保護課(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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志村真幸
2
著者は前橋市教育委員会文化財保護課のひとで、大室古墳群の発掘にくわわった。 大室古墳群は前橋市南東部に位置し、3つの大きな前方後円墳を中心に、いくつかの遺跡から構成されている。現在は大きな公園として整備され、博物館や民家園も併設。 本書は、大室という土地の地形学的な特殊性から語り起こし、なぜここに巨大な古墳がいくつも造営されたかを解き明かしていく。それぞれの古墳のサイズや出土品も多数の図や写真から紹介されており、非常にていねいかつ分かりやすい内容となっている。 埴輪についての記述も手厚い。 2023/04/02