内容説明
良食美米の産地、豊かな自然環境を守る「真田用水の里」。沼田藩真田氏の藩政改革と近世の村づくりの基は、五代にわたっての100余の用水開削とそれによる新田開発にあった。現在、真田氏の領地であった利根・吾妻(通称“北毛”地区)産のコメは、品質、食味とも高い評価を受けている。真田氏の高い土木技術と経験を生かし開削され、地域の農民による協力と管理修復があったからこそ、水田農業の拡大と石高増加につながったのである。
目次
1 真田氏開削の用水群とその活用(沼田藩真田氏開削の用水群とその魅力;各用水の概況)
2 沼田藩真田氏の用水群の開削(三万石から一四万石へのからくり―沼田藩真田氏の地域政策;白沢用水・滝坂川(城堀川)
沼須用水の概要
川場用水―沼田藩真田氏の用水開削と新田開発
四ヶ村用水
間歩用水―吾妻郡中之条町
三字用水、奈良用水
押野用水の開削と藩政改革
押野用水と歩んだ大字東蜂須川)