出版社内容情報
ドライブが好きな芥川賞作家の絲山秋子(高崎市在住)が、愛車で群馬の端から端まで駆け回り、上州の文化や歴史、食や人を魅力的に紹介した。上毛新聞の連載「街道を行ぐ」(計26回)を一冊にまとめたもの。書籍化にあたって、尾瀬と南牧村も特別紀行として加えた。群馬を知り尽くした上毛新聞社のカメラマンが撮影した写真も多数掲載されており、絲山さんの紀行文を引き立てる。県民はもちろん、県外の人もガイド本や写真集として楽しめる本に仕上がった。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tomi
44
群馬在住で県内を舞台にした作品も多い絲山さんが、県内各地の名所を愛車(鮮やかな黄色のクーペ・フィアット)で巡った旅ガイド。上毛新聞社のカメラマンによる写真も豊富です。県内で50年近く暮らしているのに、出不精なので行った事のない場所がほとんど。改めて絲山さんの群馬県愛はすごいです。因みにタイトルの読みは上州弁で「けぇどをいぐ」。2016/02/15
野のこ
41
横に長い大きな雑誌のような。群馬在住の絲山さんが群馬の街道を巡る旅。土地のいろんな人との交流。写真が多く清々しさやぬくもりが伝わってきました。写真の一つ一つに「○○する絲山さん」と横に言葉をそえてあるのがちょっとつぼでした。新聞記事で控えめな文章ながらもユニークさもあり楽しかったです。コノドントは知らなくて検索。なんじゃこりゃ。。中学のときに興味をもったなんてさすがです。とらおのぱん 峠の釜あいす 舞茸の舞った丼、気になりました。2017/09/11
Roko
29
紙漉きやこんにゃく作りの体験をしたり、美術館を訪ねたり、市場や骨董市もいいなぁ。この本を参考にして群馬をドライブしたら楽しそうです。富士重工の工場見学をするあたり、さすが車好きの絲山さんですね。絲山さんの文章が魅力的なのはモチロンですけど、緑豊かな山、清らかな水、写真がとにかく美しいのです。美しい景色の中を走る絲山さんの愛車、黄色い「クーペ・フィアット16V」がとても映えます。こういう旅もいいなぁ!2023/06/06
areazione
7
絲山秋子先生による群馬の街道ガイド。絲山さんの群馬愛は伊達じゃありません。群馬を舞台にした作品を多数発表してますし、在住する高崎でラジオパーソナリティや大学の非常任理事を務めたりもしています。群馬を代表する文化人といっても過言ではありません。そんな絲山さんが群馬の街道の情景を描いてくれました。豊かな自然に義理人情。武骨なところもあるけれど気さくなんです。群馬はそんなにわりぃ場所じゃねえんですよ。2015/11/08
ありんこ
6
上毛新聞に連載されていたものをまとめた本。群馬県には上毛新聞っていう地方新聞があることを初めて知りました。群馬県は数回しか行ったことがないけれど、まだまだ知らないいいところがたくさんあると思いました。絲山さんの作品が好きで時々読んでいるけれど、自分で運転して、好きなところを旅してまわるなんて、大人でカッコいい女性です!私服がカジュアルで、眼鏡もオシャレ。2018/10/16




