内容説明
あなたが知る虐待は悪意ある虐待ですか?それとも善意から起こる虐待ですか?懸命にケアを行っているからこそ、追い詰められ、気づかないうちに不適切な行為に及んでいることがあります。無意識の行動が取り返しのつかない結果に結びつくことがあります。それを止めるのはあなたです!!自分を知り、介護から受けている過剰なストレスをコントロールするために本書がある!
目次
第1章 介護の「困りごと」を生む背景(高齢者にはどのような背景があるのだろうか;介護は破綻して当然なのだろうか;発言が無視される背景があるのだろうか;金銭面がトラブルをよぶのだろうか;「自殺(自死)」を口にしやすい背景があるのだろうか)
第2章 その人のどのような点に困るのか(「からだ」の面での困りごと;「おこない」の面での困りごと;「こころ」の面での困りごと)
第3章 介護者が困惑する周囲との関係(医者との関係で困る;入院でトラブルが起こる;施設で問題が起こる;介護の仕事が社会に理解されず、冷たい言葉を浴びる)
第4章 「キレそうな」介護者を見つけたら(地域全体で見守る;専門職なのにどうしたらよいのか分からない;介護によるこころの傷に耐え続ける)
著者等紹介
松本一生[マツモトイッショウ]
松本診療所(ものわすれクリニック)院長。昭和58年3月大阪歯科大学卒業。平成2年3月関西医科大学卒業。専門分野は老年精神医学、介護家族・支援職のケア、高齢者虐待防止。大阪市立大学大学院(生活科学研究科)客員教授。日本認知症ケア学会理事。大阪府認知症施策推進会議メンバー
松本章子[マツモトアキコ]
大阪高等女子医専(現、関西医科大学)卒業。昭和26年4月夫、松本博とともに「松本診療所」開設。60年にわたり地域医療の担い手として人生を送り、夫とともに臨床を第一に考え地域医療の実践にささげる。平成23年6月12日永眠、86歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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