出版社内容情報
1950年代以降の日本人写真家7人の作品をとおし、個人から世相風俗、人種差別、戦争までを社会学者の視点で論じる。
内容説明
写真は誕生してからまだ200年ほどのメディアであるが、しかしそのインパクトは、紀元前4000年以前に始まるとされる文字の誕生に次ぐものがあるといってよい。優れた写真作品に接することにより、われわれの生きている社会が明敏に知られることは論をまたないだろう。だが、写真とはいったいどのようなメディアなのか?職業人としての写真家はいかなる存在なのか?本書は、この二つの問いを常に念頭に置きながら、戦後日本の7人の写真家の仕事を考えようと試みたものである。7人の写真家によって写しとどめられた世界の光景は、われわれの直視を促し続けている。
目次
1 牛腸茂雄とR.D.レイン
2 常盤とよ子の視線
3 吉田ルイ子と黒人たち
4 石川文洋のベトナム戦争
5 大石芳野とコソボ紛争
6 橋口譲二のベルリン
7 瀬戸正人のアジア
著者等紹介
三浦雅弘[ミウラマサヒロ]
1954年生。2016年立教大学社会学部教授退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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