ハピネスを求めて―AIエンジン・免疫とがん・民間ロケット

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  • サイズ B6判/ページ数 140p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863453944
  • NDC分類 404
  • Cコード C0340

出版社内容情報

生活者のハピネス(豊かさや幸せ)の視点から科学技術や社会の変革を考える『武田シンポジウム2018』の内容をまとめた一冊。

内容説明

本書は、生活者のハピネス(豊かさや幸せ)の視点から科学技術や社会の変革を考える『因果関係から相関へ、個別技術からシステムへ』と題した『武田シンポジウム2018』の内容をまとめたものです。昨今最も注目を浴びている科学技術である「AI」、「免疫システム研究」、「民間宇宙ロケット開発」の3つと異なる切り口から、ビッグデータと言われる時代の科学の方法論、個の集積以上の意味をもつシステムとしてのアプローチについて立体的に考察します。

目次

第1章 人工知能は社会をどうかえるか―六〇件を超える実績より(人工知能(AI)はなぜ必要なのか
指数関数的な技術革新 ほか)
第2章 免疫システムから考える細胞と個体の老化(がん免疫;免疫老化)
第3章 民間の開発がロケット産業をつくる(北の大地のロケット開発会社;国家事業から民間事業へ ほか)
第4章 総合討論(なぜ宇宙に生活圏を広げようとするのか;ハピネスというフロンティアをもっと広げる ほか)

著者等紹介

矢野和男[ヤノカズオ]
株式会社日立製作所フェロー理事。1984年早稲田大学物理学専攻修士課程卒業。日立製作所入社。1993年単一電子メモリの室温動作に世界で初めて成功し、ナノデバイスの室温動作に道を拓く。さらに2004年から先行してビッグデータ収集・活用で世界を牽引。ハピネスの定量化や多目的人工知能の開発で先導的な役割を果たす。論文被引用件数は2500件、特許出願350件を越える。企業経営、心理学、人工知能からナノテクまでの専門性の広さと深さで知られる。博士(工学)。IEEE Fellow。東京工業大学大学院情報理工学院特定教授

湊長博[ミナトナガヒロ]
京都大学理事・副学長。1975年京都大学医学部卒業。1977年、卒後臨床研修終了とともにNYのアインシュタイン医科大学Bloom教授のもとに留学、免疫学研究を開始。がん免疫におけるNK細胞の役割を証明した業績により京都大学医学博士を取得。1980年に帰国後、自治医科大学病院内科での臨床実践を経て1992年京都大学医学部免疫学教授に就任、2000年からは京都大学大学院生命科学研究科教授に併任。2011年から2014年まで京都大学医学部長・医学研究科長。専門は免疫学で、2002年世界に先駆けて本庶教授との共同開発によりPD-1を標的とするがん免疫療法の理論的基礎を確立、オプジーボの開発に貢献。2014年から京都大学理事・副学長、同医学研究科メディカルイノベーションセンター特命教授を併任。2017年より新設の京都大学プロボストに就任し現在に至る

稲川貴大[イナガワタカヒロ]
インターステラテクノロジズ株式会社代表取締役社長、CEO。東京工業大学大学院機械物理工学専攻博士前期課程を2013年に修了。大学学部生の頃より鳥人間コンテスト出場のため人力飛行機チームの全体設計を担当。東京工業大学に学生ロケットサークルを設立し、ハイブリッドロケットの打上げを行っていた。大学院修了後すぐに小型ロケット開発会社であるインターステラテクノロジズ社に入社、2014年に代表取締役社長に就任。経営と同時に技術面では主にシステム設計・制御系設計を担当

唐津治夢[カラツオサム]
武田計測先端知財団理事長。1975年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士。同年日本電信電話公社電気通信研究所入所。通信、コンピュータ、半導体、CADソフトウェア関連の技術開発とマネジメントに従事。1997年株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)取締役企画部長。2000年SRIインターナショナル日本代表。2012年株式会社アドバンテスト取締役。IEC(国際電気技術標準化機関)設計自動化部門委員長、文部科学省大学設置審議会委員、などを歴任。専門はMOT、イノベーション論。(財)武田計測先端知財団の設立に参加し、2001年財団設立時から財団理事、2012年財団理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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