内容説明
今、深海魚から目が離せない!海面の面積の約9割に相当する深海。200メートル以深、最大深度1万メートル超の深海域は地球最後のフロンティアである。低温、高圧、かつ暗黒のベールに包まれた世界には多様な生命が存在するが、今でも謎の部分が多く残されている。深海魚がこれまでに見せてくれた素顔の一端、そして資源としての有用性や利用の可能性について紹介する。
目次
1章 深海魚とは?
2章 深海魚を獲る
3章 深海適応の仕組みと技
4章 深海魚の利用
5章 意外といける!深海魚
6章 国内外の深海魚事情
7章 深海魚製品はいかが?
8章 深海魚との付き合い方
著者等紹介
落合芳博[オチアイヨシヒロ]
東北大学大学院農学研究科水産資源化学分野・教授。1957年神奈川県生まれ。キヤノン財団「理想の追求―深海性魚類資源の網羅的開拓」プロジェクトリーダー。専門は水産化学、利用学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
深海魚についてすべてがわかる本です。深海魚というとまあせいぜい鮟鱇くらいしかあまり食べたことがないと思われます。ここには深海魚でも食物資源となるものなどが結構あることがわかります。カラフルな写真とともにその生態などもよくわかります。2017/08/06
Tenouji
10
深海魚の実態、社会への認知のされ方についての比較的学術的な内容なんだが、ところどころ人間社会に例える記述があったりして、面白い本だった。食性に関しての分析・記述も多く、単なる珍しい深海魚の解説本ではないところも、かなりいい!2018/03/15
塩崎ツトム
5
バラムツのワックスでロウソクをつくる発想はなかったわ。2019/06/02