内容説明
米国の国立衛生研究所(NIH)は、世界最大で最高峰の生命科学・医学の研究所であり、これらの分野に関係するあらゆる課題に世界のパイオニアとして対応してきた。本書では、このNIHの沿革、組織・予算・人員等の概要、研究グラント、傘下の注目すべき研究所とセンターを順次紹介し、併せて近年注目を浴びているトピックスとして、ゲノミクス、臨床への橋渡し、BRAINイニシアティブ、精密医療、研究規制を紹介している。
目次
1章 沿革
2章 概要(組織―長官直轄組織を中心として;人員 ほか)
3章 グラント(グラントの意義;NIH予算における位置付け ほか)
4章 主な研究所・センター(国立がん研究所(NCI)
クリニカル・センター(CC) ほか)
5章 NIHをめぐる最近の動き(ゲノミクス;臨床・橋渡し研究資金(CTSA)プログラム ほか)
著者等紹介
林幸秀[ハヤシユキヒデ]
国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター・上席フェロー(海外動向ユニット)。1973年東京大学大学院工学系研究科修士課程原子力工学専攻卒。文部科学省科学技術・学術政策局長、内閣府政策統括官(科学技術政策担当)、文部科学審議官などを経て、2010年より現職
佐藤真輔[サトウシンスケ]
文部科学省ライフサイエンス研究振興分析官(課長級スタッフ)。1985年東京大学大学院理学系研究科修士課程生物化学専攻卒。同年科学技術庁(現文部科学省)入庁後、生命科学、環境、IT、物質・材料、原子力等、広範な科学技術分野の企画・立案等に携わる。現在は、生命科学分野全般における海外の状況を中心とした調査・分析業務を実施
峯畑昌道[ミネハタマサミチ]
国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター・フェロー(海外動向ユニット)。2010年英国ブラッドフォード大学大学院平和学博士号取得、スイスブローシャー財団、米国戦略国際問題研究所(CSIS)・パシフィックフォーラムなどを経て、2013年より現職。2010年英国パグウォッシュ会議ジョセフ・ロートブラット論文賞受賞
辻真博[ツジマサヒロ]
国立研究開発法人科学技術振興機構研究開発戦略センター・フェロー(ライフサイエンス・臨床医学ユニット)。2003年東京大学農学部卒。2004年科学技術振興機構入構後、戦略的創造研究推進事業などのファンディング業務を担当し、2009年より現職
西村佑介[ニシムラユウスケ]
国立研究開発法人科学技術振興機構経営企画部・主査。2003年埼玉大学理学部卒。2008年東京大学大学院理学系研究科にて博士号取得。2008年科学技術振興機構入構後、研究基盤情報部、研究プロジェクト推進部、研究開発戦略センター・フェローを経て2014年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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