内容説明
水は、大気、海洋、地表、地下のあらゆるところに、気体、液体、固体の形で存在し、循環して物質やエネルギーを輸送する。変化し続ける地球環境における絶え間ない水の大循環システムを新たな情報技術を用いて解明し、自然と共生した潤いのある社会を統合的に実現するためのビジョンと指針を提案する
目次
第1部 水と生活(地球・人類・文明と水;人間環境と水;水質と上下水道;生活と汚染;水循環と文化―東京における水循環形成の経緯と文化)
第2部 21世紀の水環境を創る(21世紀の水環境の構築―制御の観点から;水の大域循環モデルとシミュレーション技術;10年後に実現できること・実現したいこと;シミュレーションのさらなる可能性;まとめ)
巻末付録 「水」大循環をベースとした持続的な「水・人間環境」構築プロジェクト
著者等紹介
所眞理雄[トコロマリオ]
慶應義塾大学教授を経てソニー株式会社執行役員上席常務、チーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)を歴任。その間、1988年に株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所を創設。代表取締役社長、代表取締役会長を経て、エグゼクティブアドバイザーに就任し、現在に至る。一般社団法人ディペンダビリティ技術推進協会(DEOS協会)理事長。COI‐S『「水」大循環をベースとした持続的な「水・人間環境」構築拠点』プロジェクトリーダー
高橋桂子[タカハシケイコ]
東京工業大学総合理工学研究科システム科学専攻博士後期課程修了、工学博士。花王株式会社文理科学研究所、ケンブリッジ大学コンピュータ研究所客員研究員、東京工業大学準客員研究員、NASDA(当時)招聘研究員を経て、2002年より独立行政法人海洋研究開発機構(当時)に所属。2014年より国立研究開発法人海洋研究開発機構地球情報基盤センター長。超大規模シミュレーションによる大気、海洋現象の予測研究および超並列計算の高速技術開発に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。