内容説明
東京オリンピックを迎える2020年、そこに見える風景はまったく違っている。自動運転車がプロローグとなり、自動車産業は、新興自動車メーカーはもちろん、IT・通信・電力などさまざまなプレーヤーが参入する「異種格闘技戦」となる。主役となるのは、トヨタとグーグル―。
目次
序章 自動運転車は、まだ「入口」でしかない
第1章 グーグルはネット企業にあらず。その最終ゴールは?
第2章 グーグルを止められる日本企業の条件
第3章 競争領域はいつもハードからシステムへ―「都市」が戦場になる:第4章 本当は残酷なイノベーション
終章 2020年、2つのターニングポイント
著者等紹介
泉田良輔[イズミダリョウスケ]
GFリサーチ合同会社代表。1976年愛媛県松山市生まれ。2013年にGFリサーチを設立。また、個人投資家向け経済メディア「Longine」の編集委員長も務める。2002~2012年までフィデリティ投信・調査部で証券アナリストとして、日本の電機、インターネット、機械セクターを担当。それ以前は日本生命保険・国際投資部で海外株式運用のファンドマネージャーとして米国のインターネットやメディアセクターを担当。慶應義塾大学商学部卒、同大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程を修了し、同研究科最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kentaro
44
日本人はイノベーションという言葉を簡単に使いたがるが、実はそう簡単に口にできる言葉ではない。イノベーションとは「新旧を入れ替えるためのツール」であり、多かれ少なかれ既存のシステムを潰しにかかる。ここでいう「システム」というのは、バリューチェーン─研究開発から資材の調達、マーケティング、アフターメンテナンスといった機能が相互に関係し合うつながりを指している。つまり、「イノベーションを起こせ」という掛け声は、誰かを「潰せ」という発言に近い。 イノベーションは常に残忍さを持ち合わせているのだ。2020/04/10
たー
24
Googleが自動運転の先に目指すものについて、理論建てて納得できる解説がされている。2015/01/24
アイス1億円
13
自動運転は純粋に楽しみですね。自動車だけでなく、都市を変えることにもつながる。そんな時代はすぐそこまで来ています。2015/10/17
とうゆ
13
Googleは自動車の「自律運転」に力を入れている。自律運転車社会は情報通信技術による高度なシステムを必要とするため、現在の都市と交通という概念を変革する可能性を秘めている。そういった技術で、現状最も抜き出ているのがGoogleとアップルだ。特にGoogleは、資金を豊富に持ち、自律運転を目指したM&Aを増やしつつある。それに対して、日本で対抗できるのはトヨタだけだというのが著者の結論だ。今後どうなるのか、注視していきたい。2015/07/02
月世界旅行したい
12
ネットでやっていることを現実に引きづり落とすと、うまくいけば高齢者に車を販売することができる。2015/09/25
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