著者等紹介
中山淳子[ナカヤマジュンコ]
龍谷大学名誉教授。文学博士(ドイツ文学)
竹内淳子[タケウチジュンコ]
京都芸術短期大学日本画専攻科修了。在学中からチベット文化圏を取材、スケッチを重ねる。京都・大阪・福岡・東京にて個展(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
2
ブレンベルガー伝説をグリム兄弟の『ドイツ伝説集』とアルニム・ブレンターノによる『少年の魔法の角笛』比較から考察。インドやイスラム、吟遊詩人などに遡って原典を求めたりもする。ブレンベルガー(ブレムベルガー)の話というのは、王妃との仲を疑われた騎士ブレンベルガーが、王によって成敗され、その心臓が王妃に料理として饗される話。王妃は、高貴な騎士の心臓を食べてしまったことを知らされ、不貞などなかったのに、と嘆くのだが、騎士が王妃に手を出したのか、逆に王妃が騎士に迫ったのかに異同があり、考察されていたのが興味深い。2016/01/17
ヨシツネ
0
グリム兄弟は結構ブレンターノのような二次文献にのみ依拠することは多い。ただブレンターノにも中世の原典にも逆らって男から女へ触れるのではなく女主人から男家臣へ触れることが正しいとするグリム兄弟のメッセージを感じるがグリムの膨大な資料を全て総浚いするのは無理だから推察に止まるのはそれはそうという感じ。正直仕方ないと思う2020/08/19
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