白鴎大学法政策研究所叢書
関係性の憲法理論―現代市民社会と結社の自由

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  • サイズ A5判/ページ数 263p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784863452312
  • NDC分類 323.01
  • Cコード C3332

内容説明

従来にない視点から結社の自由に関する憲法学的分析を試みる一冊。日米の判例・学説の分析を通じて、家族を含めた関係性に結社の自由の本質的価値を見出すという、通説的には「非常識な」理論を提示。その上で、社会関係資本論に基づく学際的な検証を通じて、憲法学的に有意な関係性の抽出を行い、結社の自由の理論的再構築につなげていく。難解なパズルを解くように、結社の自由の不可解な構造を分析するのみならず、格差社会や治安・秩序といった現代的課題にその理論を応用する。国会の実務に携わっていた著者の経験が強く反映した実践的理論書でもある。

目次

第1部 結社の自由論の展開と限界(結社をめぐる憲法理論;結社の自由の本質的価値―親交の自由をめぐって;大震災における「絆」と人権論)
第2部 結社の自由の新地平―社会関係資本と関係性の再分配(新たな分析の視点―社会関係資本・序説;社会関係資本論の憲法的意義;格差社会・憲法・社会関係資本;国家による関係性の再分配―CLS判決を題材に)
第3部 現代社会における関係性の保障と社会統合(法の下の平等と格差社会―関係性による社会統合・序説;「絆」と政教分離原則の壁―宗教団体を活用した社会政策の功罪;関係性の法的規律と治安・秩序)
第4部 総括(関係性の憲法理論―結社の自由の過去・現在・未来)

著者等紹介

岡田順太[オカダジュンタ]
1973年東京都生まれ。1996年慶應義塾大学法学部卒業。2004年慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、白鴎大学大学院法務研究科准教授(憲法担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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フクロウ

0
相当面白かった。読み始めた当初は「絆…?何言ってるんだ(困惑)」状態だったし、各章繋がっているようでいて繋がってなかったり重複記述があったりではあったが、全て「Q.結社の自由とは何か?」「A.社会関係資本の保護だ。」の視点から見れば一貫してよく読める(もっとも、あとがきを読めば幾度も研究テーマが散らばっていると他の研究者から批判された旨の記述がある)。結社の自由で保護される関係性のうち最高レベルで保護されるものは①親交の(intimate)自由と②表現的(expressive)結社の自由がある。2022/03/30

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