内容説明
医大を繰り上げ卒業した森本義丈が、軍医として沖縄に向かったのは、昭和19年の夏のことである。配属されたのは「第27野防給」。現役医師と衛生兵で構成された非戦闘部隊であり、平時の任務は3000人規模の司令部全体に無菌の水を配ることだった。だが、決して安全な仕事ではない。戦闘状態に入れば、最前線で負傷兵を応急処置し、後方の野戦病院に搬送しなければならないのだ…。実際に沖縄戦を経験した元ひめゆり学徒や元軍医への綿密な取材をもとに書かれた渾身の沖縄戦記!
目次
昭和二十一年 冬 自由ヶ丘
第1章 昭和十九年八月~十月 沖縄の海と空(南へ;雨蛙と緑色の時計;繭玉;歩く木;再会;神無月)
第2章 昭和十九年十月~二十年一月 沖縄の花(十・十空襲;一人十殺一戦車;壕と土器とゲートル;天皇陛下の兵隊さん;新しい命)
第3章 昭和二十年二月~六月 鉄の雨(米兵上陸;大和、散る;南風原陸軍病院、一日橋分室、上江洲の新壕;特攻と胸騒ぎ;十本の指と;疑心暗鬼;やまない雨;狩猟許可証;夜と朝の間)
著者等紹介
大林豁史[オオバヤシヒロフミ]
1944年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。1973年、日本レストランシステム株式会社創業。現在、日本レストランシステム株式会社代表取締役会長
芹澤健介[セリザワケンスケ]
1973年、沖縄県生まれ。横浜国立大学経済学部卒。大学卒業後、編集プロダクション勤務、2004年独立。現在は、フリーの編集者・ライター・構成作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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