内容説明
徳川時代のキリシタン禁教策の煽りでジャガタラへ追放された欧日混血兒や現地の様子、西ジャワに遺る古代石碑や同地で15‐16世紀に栄えた王国、8‐9世紀中部ジャワにボロブドゥール等の寺院を建てた王国、10世紀以降東ジャワで育まれた詩歌やワヤン(影絵劇)等をテーマとし、それぞれの歴史が、時代々々の文学や伝承を交えて随筆風に口語調で綴られている。関連分野研究者のみならず、ビジネス等でインドネシアと関係のある方々、観光旅行で同地へ行かれる一般の方々にもお薦めの一冊。
目次
序章 ジャワ史概観
第1章 お春の渡ったジャガタラ
第2章 ジャガタラ異聞
第3章 太古の石碑―タルマ国のプラサスティ
第4章 パジャジャラン国―スンダの人々の心の古里
第5章 マタラム―神仏の坐す母なる地
第6章 ジャワの文華―詩歌と演劇
著者等紹介
井口正俊[イグチマサトシ]
1966年東京工業大学大学院理工学研究科博士課程修了。工学博士。同大学助手を経て1967年より1999年まで旧通商産業省工業技術院に奉職、繊維高分子材料研究所他の研究所で高分子化学の研究に従事。高分子学会賞(1977)、科学技術庁長官賞(1988)、農芸化学学会賞(1998)受賞、瑞宝小受章綬章(2008)受章、在職中、英国エセックス大学化学科フェロー、日本アセアン科学技術協力高分子プロジェクト(インドネシア)、オランダ・アイントホーフェン工科大学客員等で海外に滞在、定年後科学振興事業団海外派遣研究員(インドネシア・ボゴールゴム技術研究所)等を務めるも、その後は専らジャワの歴史文化研究に勤しむ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 孤島の鬼 創元推理文庫