内容説明
古来、洋の東西で獅子は国家や権力の象徴とされ、東洋ではさらに宗教の普及にも利用された。「獅子の来た道」の終着地・日本では獅子は狛犬に変化したが、それも神仏混淆の形かもしれない。この神仏混淆・多神教の持つ現在的意味や、獅子に運ばれた教義とエロスの関係など、旅のエピソードを交えて綴った。
目次
1 トラベルとトラブル―不治の病(旅の病)を抱えて(旅の骨折り―骨折と脱臼;ドクターコール―優柔不断と旅の病;旅行者下痢症―その傾向と対策 ほか)
2 エロスと曼荼羅―「本質を所有するもの」(曼荼羅の原意・梵語)とは(魂の宿る場所―煩悩の源;命が宿るとき―交合像が御神体;陽根崇拝の文化―復活、力、魔除けのシンボル ほか)
3 獅子座の思想―抗生から共生へ、「煽る文化」から「鎮める文化」へ(断流―水が消えた、黄河とアムダリア川;ジンギスハンの掟―草原は荒らすな、土は掘るな;天狗の住む山―山は崇め奉るもの ほか)
著者等紹介
井上勝六[イノウエショウロク]
1941年、山梨県生まれ。クリニックいのうえ院長。「食」に重点を置いて診療に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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