内容説明
日本料理は世界の文化遺産である。うどん、そうめんのルーツは奈良平安時代の「索餅」だといわれているが、どんな食べ物なのか、俗説、誤説が横行している。索餅とは、小麦粉に米粉を混ぜ、蒸してから細く切っためんであり、それを縒って揚げ、お菓子にもしたというのがこの本のテーマである。豊富な文献と実験によって証明する。
目次
中国で生まれ、日本に伝わった索餅
日本で変化した索餅
索餅のつくりかた
索餅をどうやって蒸したか
古代人の小麦粉づくり
ポピュラーで楽しい食べものだった「めんの索餅」
八種唐菓子として尊重された「お菓子の索餅」
小麦粉めんの急速な発達と日本への伝来
小麦粉めんに圧倒された「めんの索餅」
しんこ餅に変化した「お菓子の索餅」
世界の文化遺産・日本料理を支えた二つの高橋家
江戸時代の「お菓子の索餅」とその図
索餅の「お菓子説」「変化説」「めん説」を精査する
著者等紹介
松本忠久[マツモトタダヒサ]
1936年12月東京都新宿区内藤町生まれ。1960年3月東京大学文学部美学美術史学科卒業。1960年4月TBS東京放送入社。1996年12月同社退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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