内容説明
量子場の共変な摂動論を解説。相互作用表示とS行列展開の一般論から始めて、具体例としてモット散乱(電子‐クーロン場散乱)やハイペロンの崩壊、電子‐陽電子対消滅やコンプトン散乱(光子‐電子散乱)、核子間相互作用やメラー散乱(電子‐電子散乱)などを扱いながら、電子・光子・中間子の伝播関数やファインマン規則、断面積の計算方法などを理解しやすい教育的な形で提示してゆく。また、量子電磁力学における繰り込み理論を概説する。
目次
第4章 共変な摂動論(自然単位系と次元;相互作用表示によるS行列展開;1次の過程;Mott散乱とハイペロンの崩壊;2光子放射型e-e+対消滅とCompton散乱:電子の伝播関数;伝播関数に対するFeynmanの時空的アプローチ ほか)
付録(輻射ゲージ(Coulombゲージ)の電磁力学
ガンマ行列
Pauliの基本定理
共変な摂動論における公式と規則
Feynman積分:電子の自己エネルギーと異常磁気能率)
著者等紹介
樺沢宇紀[カバサワウキ]
1990年大阪大学大学院基礎工学研究科物理系専攻前期課程修了。(株)日立製作所中央研究所研究員。1996年(株)日立製作所電子デバイス製造システム推進本部技師。1999年(株)日立製作所計測器グループ技師。2001年(株)日立ハイテクノロジーズ技師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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