内容説明
世界が大きな時代の転換期を迎えている現在、科学技術は何をよりどころとし、どこへ向かうべきなのでしょうか。この問いに答えを出すためには、人々の精神・規範・文化と科学技術の関係を歴史に学び、さまざまな観点から議論を深めていく必要があります。本書は、21世紀に日本の科学技術を進めるうえで基盤となる知の精神文化について考える。
目次
第1章 西欧近代科学と日本の近代化(西欧近代科学の歴史的起源;西欧における科学と科学者の誕生 ほか)
第2章 歴史における科学・技術―政治・教育・文化などが科学技術の発展にどのような影響を与えてきたのか(伝統と会通;日本の科学技術文化の特色 ほか)
第3章 これからの科学技術文化の構築に向けたさまざまな議論(科学の進展における哲学の役割;近代化とその先 ほか)
第4章 討論
第5章 科学技術と知の精神文化についての試論(近代西欧文明の黎明とその断片;日本の近代化とその文化的背景の断片 ほか)