内容説明
親の介護が終わったとき、ふと思った。私の介護は誰がするんだろう…と。あなたのピンピンコロリはかないますか?施設入所するから大丈夫?ヘルパーを頼むから大丈夫?たぶん大丈夫ではありません。介護をめぐる最も深刻な問題、それは介護職員不足、担い手不足。国家資格である介護福祉士の養成校は激減、専門職の育成は窮地に立たされ、人手不足が続く施設・事業所の撤退は相次ぎ…。家族介護は終わらない?!
目次
序章 私の介護は誰がする?
第1章 「自宅で最期まで」という権利
第2章 家族介護は終わらない
第3章 超高齢社会の量と質
第4章 ネガティブイメージ
第5章 介護福祉士養成校の苦悩
第6章 職場づくりか、撤退か
第7章 介護を学び、最期まで自宅で
終章 あなたの介護は誰がする?
著者等紹介
川口啓子[カワグチケイコ]
1957年生まれ。2002年~大阪健康福祉短期大学。大阪健康福祉短期大学名誉教授。大阪よどがわ市民生活協同組合副理事長。社会福祉法人協同福祉会理事。尼崎医療生活協同組合理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ほのぼの
43
親の介護を考える年代になり、介護に関して自分の知識の無さを痛感。【介護のアレコレを学ぶ、これは立派な介護予防です。】まさにそのとおり。「いよいよとなったら…」では遅すぎる。【介護は、愛情より根性より知識!】2024/12/26
kayo
15
自分も年を取り両親はじめ身内の死も体験して、自分はその辺でバタッと転んで死ねたら良いなんて思う最近。それはあまりにも現実逃避な考えで、バタッと転んだが最後、いやそれ以前に介護が始まるやも知れぬ。細かい現在の介護事情の記述に不安を感じたが、「介護は愛情より根性より知識!」それに尽きると思う。介護制度、介護術、老化した心身のケア、家族のケア、頼れる所、介護できる範囲の把握。122pからの高齢者の自立→快適→安全→自律の項がためになった。介護職の方には尊敬しかない。自分も後に備えて知識を増やし実技を学びたい。2024/11/13
北区のまき
1
日本語が美しい本。 とても美しい心意気の著者で御尤もな内容。 『介護職員が3人に1人』では夜の人員がゼロなのに内閣府会議は4人に1人でいいじゃんと言っている絶望を伝える本。オススメしたい良書2024/10/30