内容説明
「感情労働であるがゆえに疲弊している支援者が、いま自分自身のおかれている過酷ともいえる状況を自ら振り返って、そのことに気づき、改善の方法を考え、跳ね返していく力を身につけ、余裕をもって再度支援にあたることができれば、それは利用者へのサービスの質の向上につながる」といえるだろう。
目次
第1章 高齢者介護福祉現場の実態と課題
第2章 社会福祉労働における感情労働―共感疲労とレジリエンス
第3章 高齢者介護福祉施設従事者の職務ストレスの構造
第4章 高齢者介護福祉施設における介護人材の共感疲労およびレジリエンス要因の分析―量的データの因子分析結果より
第5章 高齢者介護福祉施設における共感疲労およびレジリエンスの構造―自由記述内容の質的分析より
第6章 高齢者介護福祉施設従事者のキャリア形成支援の視点と課題
第7章 支援者支援(職務ストレス・レジリエンスセルフチェック)ツールの概要と活用方法
第8章 支援者支援ツール活用の効果
第9章 家族介護者および要介護当事者へのインタビュー調査
第10章 訪問介護事業所におけるサービス担当責任者の就業上のストレス要因の構造と対策
著者等紹介
松田美智子[マツダミチコ]
天理大学人間学部人間関係学科社会福祉専攻教授。修士(教育学)。約30年にわたって看護師・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士養成教育に携わる。現在の研究テーマは「支援者支援」
南彩子[ミナミアヤコ]
元天理大学人間学部人間関係学科社会福祉専攻教授。博士(総合政策)
北垣智基[キタガキトモキ]
天理大学人間学部人間関係学科社会福祉専攻講師。修士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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