内容説明
92歳を迎えてなお、観客を魅了するひとり語り『母~多喜二の母~』。語りの技術、継続の力、魂の演技をささえているものは?「女優一筋65年!」河東けいの人生とその演技の真髄に迫るノンフィクション。
目次
第1章 おいたち(誕生;父のこと、母のこと;上京 ほか)
第2章 「もっと羽搏きたい!」―戦後の歴史とともに歩む「女優」河東けい(関西の新劇界では―「綿と汗のにおい」の紡績工場で慰問公演;「関西芸術座(関芸)」誕生
河東の見た2人の演出家の存在 ほか)
第3章 反戦・平和を希求して演じ続ける(『奇蹟の人』でサリバン先生を650回;「大阪女優の会」―平和を願う仲間たちと;朗読の会―アクセントで苦闘した10年 ほか)
資料
著者等紹介
井上由紀子[イノウエユキコ]
1945年三重県生まれ。京都女子大学文学部史学科卒。大森実国際問題研究所『東京オブザーバー』で大森実の秘書を務め、結婚後専業主婦を約10年の後『月刊神戸っ子』『オール関西』でアルバイト勤務。その後、コープこうべ発行『コープステーション』編集者、編集長を経て、フリー編集者に。2003年、夫の遺志を継ぎ、国立大阪病院(現国立病院機構大阪医療センター)内に認定NPO法人COMLとの協働で「患者情報室」を創設する。2003年脳梗塞を発症、以後、左の手足にマヒの後遺症。2012年発行の『大森実ものがたり』編纂委員。NPO法人「想像文化研究組織」の機関紙を編集・発行委員。2015年より毎日新聞兵庫版のコラム「Fメール」筆者の一人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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