内容説明
感覚過敏や強度のこだわり、感情のコントロール困難など、さまざまな生きづらさをかかえる方たちでも心を支えれば乗り越えて普通の生活ができる―「心のケア」のノウハウと実践例。
目次
1 障害者支援の最高と最悪を経て(障害のある子どもとの出会い;卒業を迎えて ほか)
2 「心のケア」とは?(「心のケア」との出会い;「抱っこ法」とは ほか)
3 心を支える「ねがいのいえ」のケア(日々の暮らしに向き合って;深まる想いに寄り添って)
4 心は悩を超える(想いの力;脳は不思議 ほか)
著者等紹介
藤本真二[フジモトシンジ]
1962年生まれ。学生時代にボランティア活動で障害のある人たちと出会い、1991年地域福祉研究会ゆきわりそう勤務。その後、看護師となり、重症心身障害者病棟・精神科病棟などの勤務を経て、2003年、NPO法人ねがいのいえを設立。2011年、埼玉県内の団体や個人が参加するNPO法人埼玉よりどころねっとを設立、支援のコーディネートや人材を育成する研修会をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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水彩
12
既存の技術ではなく、最新の情報と実践を駆使し、独自なメソッドを構築している。言葉での表現ができない重度の障害者にまさしく寄り添う。彼らは、何もわからないのではない、想いは伝わる。心は脳を超える。確かに、苦手な事、パニックになる事を避けては社会では生きていけない。なかなか他では実践できない取り組み。2018/10/21
Natsuko
11
構造化やTEACCHプログラムなど療育メソッドが重要視されつつある中、メソッドの前にまずは心のケアをと。ただし精神論だけの内容ではない。「腕上げ動作法」「タッピングタッチ」ぜひやってみたい。相手が何を考えているのか、答え探しだけでなく、悩む心が癒せるように。手の甲を包み込んでの筆談法。嘔吐・失禁がストレスの表現のことも。相手は全て理解している前提で。自身の中にある豊かな資源=リソースを蓄積できる支援。思い通りにならない世の中を受け入れる支援。ケアの統一は非現実的、関わる人によって相手の行動が変わる…納得。2019/08/03
Y.N
0
心のケアを重視。精神論な感じ。根拠が弱い。バランスが大事2022/07/18