内容説明
リフト移乗は非人間的?!腰痛は仕方ない?!個人の責任?!ノーリフトは看護・介護職の働く環境、文化を変える!
目次
1 オーストラリアのノーリフト
2 ノーリフトプログラムとは
3 日本の看護・介護現場から
4 日本におけるノーリフト導入方法
5 ノーリフトケアを在宅医療・介護に生かす
6 日本ノーリフト協会の取り組み
著者等紹介
保田淳子[ヤスダジュンコ]
医療事務を経て、准看護師(神戸市医師会看護学校卒)、看護師(透析看護師:兵庫県立総合衛生学院卒)を経験する。その後、語学留学を目的にオーストラリアに渡る。2009年日本ノーリフト協会設立、2010年より一般社団法人日本ノーリフト協会代表理事
垰田和史[タオダカズシ]
滋賀医科大学社会医学講座衛生学部門准教授。一般社団法人日本ノーリフト協会特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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64
3
職場に導入するために2016/03/18
慎也
1
ノーリフトの理念や歴史、技法を理解することが出来た。それと同時に既存の方法の否定にもつながってしまう部分もあることも理解できた。導入する時に手法を真似るだけでは根付かないので、まずは理念を周知してもらうことが大事だと思うので理念の大切さや実際に理念を軸とした現場への導入方法も知ることができて大変、参考になった。2019/09/17
keiko
1
神戸とオーストラリアで育った新しい視点の介護看護論とメソッド。人はとかく機械に頼ることを一顰しがち。 今でもメールさえ否定する輩もいる。(「手書きの手紙が一番だ〜!」的な) 単に機械を使う介護看護論ではなく、なぜ、そのメソッドが生まれたのか? 人権や労働環境のあり方、著者の体験も織り交ぜながら解説されており、介護看護に本当に必要なものは何かと考えらせられる。2016/09/02
Shuuya Hoshino
0
1998年にオーストリアのビクトリア州で開始された「人力で患者の身体を持ち上げる作業をしない」ノーリフトは10年以上かけてオーストラリアの全土へ広がった。病院や施設だけでなく、在宅にも広がっていると言う。在宅介護を行うにあたり最初に行うのは福祉用具やITの選択であり、ヘルパーを入れるか否かはその後の検討事項である。病院・施設から在宅へとの動きにおいて介護方法も連続されがちとの指摘は鋭い。人力から(家族による)人力へなのか。適切な機器活用につなげられるのか。プロのやり方がそこを左右していると肝に銘じたい。2019/01/06