内容説明
「食べる」という営みを通して、高齢社会における医療のあり方を地域の実践を通して考えてきた私たちの物語の一ページ―最期まで「口から食べる」ための在宅支援と地域づくりの物語。
目次
PROLOGUE(ふたたび、食べることを取り戻す―長嶋さんの場合(千葉・市川市)
口から食べることは、生きる意欲そのもの―馬場さんの場合(東京・国立市))
1 座談会 立川で何が起こったのか―生涯安心して、おいしく、食べられる地域づくりをめざして
2 全国の事例から見る摂食・嚥下ネットワーク(いのちのスープの会―石川県;在宅医療の歴史と口から食べるまちづくり―東京都・新宿区 ほか)
3‐1 座談会 摂食・嚥下のあゆみとこれから
3‐2 座談会 嚥下の謎解き―臨床と学問の間
著者等紹介
新田國夫[ニッタクニオ]
新田クリニック院長
戸原玄[トハラハルカ]
東京医科歯科大学大学院准教授
矢澤正人[ヤザワマサト]
東京都新宿区健康部参事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naokom
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専門書ではないこともあり、難しくなく、そして原点を思い出させてくれました。2014/08/27
LeoChristine
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医師として診察室で病気を診ていても、「食べること」はあまり気にしない、意味を深ぼって問い直すということはやっていないなぁと感じた。現在の歯科医療にも問題はあるのだろうけど、高齢社会に予防という観点から口腔ケアの意味を考えるのはとても大事なことだと感じた。2021/03/31
ななまる
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対談や取り組みの紹介が主。対談の中には、教科書的なものではほとんど触れられることのない点についても話がされており、身近に教えてくれるひとが少ない自分にとってはいままでの疑問が腑に落ちる思いだった。問いなおすという言葉通り、覚えるのではなく、考える本だった。2018/01/23