内容説明
男女とわず誰もが介護が担う時代。家族と自分の老後を安心して託せる、新しい介護のスタイルとシステムの創造を提起。
目次
第1部 ケアメンを生きる―男性介護者へ「贈る言葉」(「ケアメン」時代の先端を走る男性介護者;「コーヒー一杯入れたことがなかったのに」想定外の介護者が抱える困難;「パンとバラを」ようこそ!真人間の世界へ!;「沈みし日も弾む日も」介護感情の両価性;「書く/読む」書くことは生きるエネルギー ほか)
第2部 「ケアする/される」ということ―変わる家族と暮らしの「型」(家族の「型」の変化;暮らし「型」の変化;ケア・コミュニティへのチャレンジ)
著者等紹介
津止正敏[ツドメマサトシ]
立命館大学産業社会学部教授。1953年鹿児島県生。立命館大学大学院社会学研究科修士課程修了。京都市社会福祉協議会にて20年間勤務(地域福祉部長・ボランティア情報センター長等歴任)の後、2001年4月より現職。専門は地域福祉論。「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」の発足に関わり事務局長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
21
男性介護者に関する時事通信社の連載コラムと講演録からなる。ケアメンとはイクメンをもじり、「高齢者介護」に関わる男性を指す。いまや家族介護を女性に押し付ける時代ではない、という問題意識のもとに書かれている。もちろん主な担い手の3分の2が女性であるという実態に注意しつつ、世帯人員の減少や個人化という現象を踏まえれば、男性がケアラーになる状況は必然的に生じてくる。家族介護を支える地域のリソースは喫緊の課題だろう。本書では買い物の便も含め、包括的な地域福祉サービスを構想している。高齢者の孤独が印象に残った。2022/01/26
壱萬弐仟縁
13
新刊棚より。しもの世話(33頁)。毎日、数回は確実にこなす必要がある。2035年単身世帯4割の衝撃!(77頁) 僕は長生きしたくないな。ケアラーとは、家族等無償の介護者(84頁~)。家事労働も無償だが、ケアに関する各種仕事も今後は、ヴォランティア、無償財、無償サーヴィスで済まされるか、どうか。社会的弱者というのも適当かどうかわからないが、弱者へのケアは益々重要に思われる。買物難民も問題だが、総合的に、困っている人にどのようにケアを制度化し実行していくか。ヴォランティアでは限界もある。社会的対応が望ましい。2013/09/01
Akio Kudo
0
★★★ 介護に縁がなかった人にとっては需要があるとは思う。ただ表面的で、もう少し考えさせる要素があった方がいいのではと思う。2018/03/22