出版社内容情報
正確で分かりやすい法律文章のための約束事・心構えとは?
法律文章において、正確さと分かりやすさは、どうしたら両立できるのか?
本書は、条文の読み方や扱い方、公用文のルールといった約束事などの「細部」に光を当て、著者自身の心掛けとともに解説した、法学界随一の書き手による文章読本です。
伝わる法律文章を目指して、一語一語を適切に使いこなせるようになりたい全ての人の背中を押す1冊。
内容説明
正確さと分かりやすさは、どうしたら両立できるのか?そのために大切にしたい約束事・心構えなどの「細部」に光を当てた、法学界随一の書き手による文章読本。一語一語を適切に使いこなし、もっと伝わる法律文章へ。言葉の基本から始める法学入門。
目次
第1章 入門(条・項・号;条・項・号をめぐる基本の続き ほか)
第2章 文書(文書を作成する際の基本的な考え方;正確で分かりやすい文章 ほか)
第3章 文(外国語であると考えることについて;公用文考え方が掲げる留意点 ほか)
第4章 用語(造語について;専門用語 ほか)
第5章 表記(漢字の使い方;送り仮名の付け方 ほか)
著者等紹介
白石忠志[シライシタダシ]
昭和62年東京大学法学部卒業。平成15年東京大学教授(法学部・大学院法学政治学研究科)。現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kei-zu
16
法律や公文書の文例を引き、勉強になるのはもちろんのこと、「わかりやすい文章」とはどうあるべきかまで踏み込む著者の真摯な姿勢に読みごたえがある良書。研究者や公務員だけでなく、広く読まれてほしい。2024/05/17
ちくわ
3
界隈で流行っているようなので読む。これまで、法律文章に関して書かれた書籍と言えば、いわゆる公用文系の書籍か、弁護士などが書面作成のノウハウを開陳するような書籍が多かった印象だが、いわゆる学者の方が文献をベースにしつつも、法律文章の暗黙知的な部分を言語化した書籍は類書にはない特徴がある。内容についても、それなりに法律文章に親しんだ者であれば通読する形も良いだろうし、あまり法律文章に慣れていない者が入門的に使うのでも良いと思う。何だかんだ文章を書くというのは仕事の基本であり、ちゃんとやる仕事のベースだと思う。2024/05/26
takao
2
固めの文章の書き方(誤解をなくす、明確さ)。悪い例と改善例。2024/08/24
skr-shower
2
パラパラと。知らない世界の本。法律や公文書には規範があって、なおわかりやすい文章に苦心されている…用語は古くなり、新しい物が増え、長く残る文章を作成するというのは大変だ。2024/08/21
ふら〜
2
何かと表現が特徴的とされる法律関係の文章や用語用例について、如何にすればわかりやすく伝わるか、その表現作成の手引きとなるような本。公用文作成の考え方をベースとして、法学初心者にもわかりやすい表現で描かれている。既に古くなっている用語(欠缺とか)は別の用語に置き換える…いやはやご指摘ご尤も…。内省したい…。2024/04/20