内容説明
国連・障害者権利条約の批准をめぐって、障がい者制度改革推進会議の「意見」、中教審の「特・特委員会報告」(2012年7月23日)が出されたが、両論は対立している。問題の所在を明らかにし、特別支援教育の「推進」がインクルーシブ教育に至るとする誤りを批判、「真のインクルーシブ教育」実現の考え方、方法を提起する。
目次
第1章 「第二次意見」と「特・特委員会報告」の対立―両者の溝は埋まるか
第2章 障害者権利条約の教育条項と「特・特委員会報告」―障害者権利条約の読み方は正確か
第3章 就学指導から早期の教育相談・支援への転換
第4章 保護者の学校選択・就学手続き・苦情調整
第5章 教育における合理的配慮と障害者差別
第6章 インクルーシブ教育は通常教育の改革
第7章 カリキュラムの柔軟化と義務教育制度の改革―同一年齢集団と教育年限の改革
第8章 通常教育の改革としての指導観と子ども観の転換
著者等紹介
清水貞夫[シミズサダオ]
1940年東京都生まれ。1962年東京大学卒業、学校法人和光学園小・中学校教諭、1971年宮城教育大学に赴任、2004年宮城教育大学名誉教授、長野大学社会福祉学部教授、2007年民主教育をすすめる宮城の会代表などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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