内容説明
共働きを余儀なくする経済環境、母親が子育ての専任者という一般化した規範、不十分な子育て支援施策…ひとつの地域を徹底的に調査することで、子育てをしながら働く女性がかかえる困難と、それをとりまく現代社会の構図を浮かび上がらせる。
目次
序章 女性のライフコース選択の自由は実現したのか
第1章 日本の社会変動と女性のライフコース選択の変容
第2章 呉市における子育て支援システムの形成と変容
第3章 子育て期における女性のライフコース選択の分岐―呉女性調査2007をもとに
第4章 就労形態別に見た母親たちの子育て・生活・意識―呉保育所・幼稚園児の母親調査2006から
第5章 子育て期の母親が抱える困難と保育所・幼稚園における子育て支援―呉保育所・幼稚園調査2005をもとに
第6章 未就園の子どもをかかえた女性のライフコース選択―専業主婦化した時期の女性たちの生活と子育て支援
終章 現代女性のライフコース「選択」の困難
著者等紹介
佐々木さつみ[ササキサツミ]
1949年愛媛県生まれ。1972年広島大学教育学部卒業。1972年~2001年神戸市中学校教諭、呉市中学校教諭。2010年広島大学大学院社会科学研究科国際社会論学位取得修了。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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