内容説明
フォークソングは1960年代の日本においてどのように展開したのか?鶴見俊輔の「限界芸術論」を手懸かりに中川五郎・片桐ユズルへのインタビューを交え背景となった市民運動とともに関西フォーク運動の実像にせまる。
目次
第1章 鶴見俊輔と「限界芸術論」の研究(鶴見俊輔と大学、『思想の科学』「ベトナムに平和を!市民連合」;「限界芸術論」から「流行歌の歴史」へ ほか)
第2章 「限界芸術論」からフォークソングの運動へ―片桐ユズルの言説を中心に(フォークソングと替え歌;片桐ユズルとフォークソング運動 ほか)
第3章 表現文化と言説空間―フォークソング批評と雑誌分析を中心に(フォークソングと音楽批評;『フォーク・リポート』という言説)
第4章 「素人」の時代の表現者 中川五郎の軌跡(フォーク歌手の誕生中川五郎の軌跡;『フォーク・リポート』とその周辺 ほか)
著者等紹介
粟谷佳司[アワタニヨシジ]
1968年生まれ。同志社大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程満期退学。博士(社会学)。現在、立命館大学立命館アジア・日本研究機構客員研究教員(准教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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