内容説明
越境者たちはホスト社会にどのように「編入」されていくのか。移民を前提とする社会が目前にせまっている現在、本書は、東アジアにおける様々な「編入」のフェーズから、移民や難民の受入れ過程を解き明かす。
目次
変容する国際移住と「編入モード」の社会学
1 家族・女性(東アジアの国際結婚移住―在台・在韓日本人結婚移住女性の比較研究から;離婚経験をもつ移住女性の起業―東京在住の韓国人女性を事例として;就学前児童支援と移住女性へのエンパワーメント―シドニーの日本人永住者によるプレイグループ活動の発展)
2 教育(学齢難民の社会統合と言語習得―西オーストラリア州の中等教育学校における取り組み;日本在住ベトナム難民第二世代の編入モードについて―1.5世世代の教育達成と支援者の役割に注目して)
3 地域社会(「編入モード」から見る日系ブラジル人の位置と第二世代の課題―リーマンショック後の外国人集住地域の事例を通して;外国人集住地区における日系ブラジル人第二世代の文化変容―「選択的文化変容」の観点から;未完の多文化共生プラン―煩悶するローカル・ガバナンス)
4 政策形成(日本の人口減少と移民政策;移住民支援と統合政策の制度化―韓国の結婚移住女性と多文化家族支援を中心に)
5 多文化受容性(多文化受容性に関する日韓比較調査研究;日本と韓国のナショナル・アイデンティティとゼノフォビア―日韓多文化受容性調査データの実証的研究から)
著者等紹介
渡戸一郎[ワタドイチロウ]
明星大学人文学部教授。日本都市社会学会常任理事、移民政策学会元会長
塩原良和[シオバラヨシカズ]
慶應義塾大学法学部教授
長谷部美佳[ハセベミカ]
東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師
明石純一[アカシジュンイチ]
筑波大学人文社会系准教授
宣元錫[ソンウォンソク]
韓国生まれ、中央大学総合政策学部兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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