質的社会研究シリーズ セルフヘルプ・グループの自己物語論―アルコホリズムと死別体験を例に

伊藤 智樹【著】

ハーベスト社（2009/10発売）

• サイズ A5判／ページ数 240p／高さ 21cm
• 商品コード 9784863390133
• NDC分類 369.1
• Cコード C3036

目次

第１章　問題設定と方法
第２章　セルフヘルプ・グループ、物語、自己―セルフヘルプ・ループ研究におけるナラティヴ・アプローチの潮流
第３章　自己物語構成の分析枠組み
第４章　治療的言説の中の物語
第５章　転落と再生の物語を語る―アルコホーリクの自己物語と物語行為
第６章　悲しみと記憶の物語を語る―死別体験者たちの自己物語と物語行為
第７章　自己物語構成の社会的文脈
第８章　結論と展望―「回復の物語（ｔｈｅ　ｒｅｓｔｉｔｕｔｉｏｎ　ｎａｒｒａｔｉｖｅ）」の生き難さに立ち会う社会学に向けて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ゆうき]

アルコール中毒や親近者の死別などで心に傷を負った人々をセルフヘルプという自己によって自己を救済するというセラピー療法は自己を語ることで過去のから物語を語り、それによって現在を再認識し、改善を目指す自己の物語とすることで過去の物語を書き換え、現在の希望の物語へと変換するセラピーだ。

2014/01/12