ヴィレッジブックス<br> ほんとうに大切なこと

ヴィレッジブックス
ほんとうに大切なこと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863329195
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

両親の離婚、最愛の母の死、そして将来を誓い合った恋人にも去られたジェニファー。人生に絶望した彼女は、自らの命を断とうとするが、偶然にも命をとりとめる。その知らせをうけてかけつけた祖母ギャビーは、愛する孫娘の変わり果てた姿を見てひどく心を痛めていた。彼女はいつまた自殺をはかるかもしれないジェニファーを救うことを決意し、孫をニューヨークのアパートに連れ帰る。年老いた祖母は残り少ない自分の命をかけて“あること”を伝えようとするが―涙といっしょにあなたに贈る、人生のおまじない。

著者等紹介

ゴールドスタイン,ヤン[ゴールドスタイン,ヤン][Goldstein,Jan]
作家。詩や戯曲などの作品がある。現在は、家族とロサンゼルスに暮らす

松本美菜子[マツモトミナコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほう

27
祖母のギャビーは子供のときに戦争を経験した。家族を殺され、ひとりぼっちになった少女が生きていくには過酷な環境だった。その頃のことを孫娘のジェニファーに語って聞かせる。「屋根裏に匿われている時に見たほんの一瞬差し込む太陽の光、妹と滑った村の池の氷上の夢、黄色い翅の蝶の輝き、それらは私に喜びをもたらしてくれ生きていく事の支えとなった。」沁み込んでくるような光景に胸が詰まる。味わい深い作品だった。2024/05/20

たーちゃん

11
泣きました。電車の中で涙を堪えていたら鼻水が止まらなくなりました。どんなに辛いことがあっても、この本でばーばに会えれば乗り越えていけそうな気がします。毎晩眠る前に今日あった嬉しい出来事を思い浮かべてみようかな。えっとまずは、通勤途中で散歩をしてる可愛い犬とすれ違った…お昼にお気に入りのお弁当を食べられた…月がとっても綺麗だった…調子にのって十五夜だから月見団子買って食べ過ぎた…たった1日でこれだけ嬉しいこと。生きてるって素晴らしい!!2013/09/19

taco

9
両親の離婚。母親の突然の事故死。恋人との別れで生きている意味を失い自殺未遂をはかった23歳のジェニファーとばーばの話。海外の作品は、言葉がとても暖かく言い回しが素敵で。表現が素直なところが好き。日本人の口からは出てこないようなセリフを口にするので、たまにこの大袈裟なほどの暖かさを味わいたくて手にします。ばーばの言葉は、とても愛があり色褪せて見える毎日を明るくしてくれる素敵な言葉が沢山ありました。「どんなときでも目と心をちゃんと開けば毎日あなたのための贈り物が用意されてる」気づく努力をしてみようかな2015/02/10

swshght

9
物語は23歳の女性が自殺を図るところから始まる。だが、彼女は偶然にも命をとりとめる。祖母は孫娘の変わり果てた姿に心を痛める。祖母はなんとしても孫娘を救うと決意し、残された最後の時間をかけて、彼女に「あること」を伝えようとする。確かに感動するし、美しい物語だと思う。でも、どこか物足りない。二人とも壮絶な過去があるのだがら、その記憶と真正面から対峙し、徹底的に葛藤や苦悩するさまを見せてほしかった。また、二人の間にもっと試練や衝突を与えても良かった。人生教訓を重視するあまり、物語の力がいささか弱くなっている。2013/05/10

仮ッ子

9
泣いたー。忘れがちな、ささやかに見えるけれど有り難いことを思い出させてくれる。毎日平凡でつまらなくてどーしょもないって、とんでもない奢り。日々のプレゼントを探し出せるような、柔らかな心を取り戻したい。日記やっぱりつけようかなぁ…2013/01/05

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