ヴィレッジブックス<br> イヴの七人の娘たち

ヴィレッジブックス
イヴの七人の娘たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863328563
  • NDC分類 469
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

豆ぽち

20
われわれの遺伝子は、生まれたときにぽんと登場したわけではない。何千世代にも及ぶ、何百万という生命によって、届けられたのである。2015/03/13

ミルキー☆

15
「人類の進化」という壮大なテーマの物語性と、「自分のルーツを知る」という人間の根源的欲求にぴったりフィット!ミトコンドリアDNAには、母親からしか受け継がない、遺伝子の組み換えが起こらないという2大特徴がある。このDNAを辿っていけば、ヨーロッパ人の誰もが、自分の祖先を知ることができるという。「われわれ人間は、誰もが完璧なる混血なのだ。と同時に、誰もがつながっている」。人種差別や戦争の愚かさ、無意味さに改めて気付かせてくれる一冊。日本人のルーツの謎にも軽く触れるが、その部分がもう少し知りたかった!2019/02/14

Hirohito

10
ミトコンドリアは代々、母系で受け継がれる。著者は5千万年前の遺体(アイスマン)のDNAの採取の成功をきっかけにミトコンドリアDNAを用いた人類のルーツの探索へと乗り出す。全人類は35人の母につながり、さらに辿ると、15万年前にアフリカで暮していたたった一人の母、ミトコンドリア・イブにつながる。そこからアフリカ系は13人の母に繋がるが、そのうちのたった一人(ララ)の子孫だけがアフリカを出て、他の大陸に広がり現在へつながるようだ。ちなみにララ自身はアフリカを出なかったらしい。日本人についても語られている。2014/03/14

Nobu A

9
成毛眞推薦本。01年初版。人類のルーツを突き止めたのは仄聞していたが、とても面白かった。イタリアのアルプス山脈で発見された「アイスマン」からの序章。母性遺伝するミトコンドリアDNAが遥か彼方の歴史を辿る旅に導く。その先に存在したイブの7人の娘達。著者がそれぞれに名前を付け、当時の生活を想像描写し、追体験したような気分。巻末の「人類を分類する生物的根拠など、まるっきりナンセンスだとわかる・・・われわれ人間は、誰もが完璧な混血なのだ」が印象的。宛ら科学が人類を丸裸にした感がある。「アダムの呪い」も読まねば。2022/11/28

リョウ

8
ミトコンドリアDNAは混じり合うことなく、母親から子供に受け継がれる。ということは、その解析をたどっていくと母系の祖先に行き着くことになる。さらに、まれに起こる突然変異の周期を調べることにより、いつ頃どのように枝分かれしてきたのかということまで分かる。そのようにして母系図をたどると、ヨーロッパ人の祖先は七人の母親に期限を持っている。単に遺伝子学だけでなく、考古学や社会学など様々な分野に波及する研究が分かりやすく、そして面白くまとめられている。2015/07/10

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