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内容説明
悠里は美人だけれど気の強い、いわゆるイマドキの女子高校生。ある日の放課後、校門前で待ち伏せていた他校の見知らぬ男子高校生から「葬式に来てくれ」と頼まれる。「広瀬天也ってやつがいて。そいつ、きみのこと、すごく好きだったから」と。天也って誰?勝手に好きだったって言われても―。なんだか気味が悪かったが、悠里は成りゆきで、いやいやながらも葬儀に参列する。しかしそれ以来、悠里のまわりで、不可思議なことが次々と起こりはじめた。これって天也の祟り?それとも…。ピュアでせつないラブ・ストーリー。
著者等紹介
飯田雪子[イイダユキコ]
1969年静岡県生まれ。静岡大学教育学部美術科卒。1994年、講談社主催の第1回ティーンズハート大賞を『忘れないで―FORGET ME NOT』で受賞、作家デビューを果たす。イラストレーターとしても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
49
読破。導入部分の悠里と岸川の会話から垣間見れる性格に、正直引きましたね。まぁ岸川はこの後、ちょっと出てくるだけだったかなぁ。さらに天也も、なんだかアブナイ方向に行きかけてる人みたいだったし。展開的にもラストも、少女漫画チックな感じでベタ。それが悪いか、といえばそんなことはなくて。物語の本質って「永遠の愛」なんでしょうな。刹那的短絡的なレンアイから目覚めた悠里は、なんか、清々しかったです。オトナが読むにはちょっと恥ずかしいかもですが、私は好きでした(^O^;)2015/03/25
ヒロ
33
悠里の性格の悪さに最初はビックリしました。その悠里には複雑な感情があって、その為にあんな言動になるのはわかるんですが、そこまで全て人のせいにする??って思いつつ読み進めました。天也に対する態度も、都合良すぎるだろ・・・・・と思いつつ・・・・・。でも、そんな悠里に対する天也の言動には悠里が羨ましくありました。何があっても離れていかないって思える程、自分を好きになってくれる人なんてそうそういないですからね。そして、天也の様な笑顔を向けてくれる人もそうそういないですよね。最後には悠里は素直になれてよかったです。2015/07/17
coco夏ko10角
33
前半はホラーっぽい展開があったり天也の隠し撮り写真や日記等ストーカーなところが気持ち悪かったりしたけど、後半はなかなかどうして切なさ溢れるラブストーリーだった。特に終盤の身近な人達とのやり取りが良かった。2015/03/30
なつ
29
恋に落ちたけれど相手は既に亡くなっていて、、、って最初から切なすぎる。きっかけは、出てほしいと頼まれたが、バイトならと1万円を受け取り、自分を好きだったという男の子のお葬式に出席したこと。ただ寂しかっただけなのに、それを強がりで隠していた悠里を天也が優しく包んでいく。ちょっとホロリときました。2015/09/01
小夜風
26
【所蔵】雰囲気や優しい感じは良いんだけど、設定がちょっと稚拙に過ぎちゃったかなと思う。生前に見も知らなかった相手が自分のことを好きだったというのも、その相手が幽霊になって出てくるのも、そして幽霊を好きになることも、何だかちょっと受け付けなかった。でも彼が死ななかったらこの恋は始まらなかった訳で、複雑(笑)。死んじゃったから純愛みたくなってるけど、生きてたらストーカーじゃないか~。そういうの言いっこなしで雰囲気を楽しめれば良いお話かな。2016/09/16