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内容説明
1913年、カリフォルニアの大農場主の娘アマンダは、恋愛経験が一度もないまま、厳格な家庭教師ドリスコルと婚約していた。ある日、モンゴメリーという経済学の教授が父の農場の視察に訪れ、彼女が接待役をつとめる。意外にもモンゴメリーは、その肩書きから連想される人物像とは裏腹に、若くハンサムで活動的な男性だった。彼はひと目でアマンダに好意を抱く。だが、アマンダが父親とドリスコルのせいでカゴの中の小鳥同然の暮らしをしていることに気づき、彼女に教えてあげたくなった―ダンスやドライヴの楽しさを、そして誰かと熱く愛し合う悦びを。
著者等紹介
デヴロー,ジュード[デヴロー,ジュード][Deveraux,Jude]
ケンタッキー州フェアデイルに生まれる。1976年に創作活動を開始して以来、数々の傑作ロマンス小説を世に送りだしているベストセラー作家。現在はコネティカットに居を構えている
高橋佳奈子[タカハシカナコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キッチンタイマー
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時代設定が20世紀初頭、最初の部分では広義でいうとモラハラに当たる教育を受けているヒロイン。そこに某映画を思い出させるような大学教授が現れる。未成熟で自信のないヒロインがいろいろやらかし、ライバルの女性(あんまり嫌いじゃない)が出てくるし、婚約者もいるしとあんまり一途ではない二人。後半重たくなっていくのは実際の労働事件をもとにしているためだったが、予想外の展開だった。2012/08/16
神楽
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図書館で借りたもの。舞台は20世紀初頭のアメリカ。実際に起こった労働者の権利を巡る暴動をモチーフに、大農園を経営する父と家庭教師から抑圧されて育ったヒロインが、他所からやってきた自由奔放な大学教授によって、外の世界・自由な世界を知り、自分の足で歩き出す物語。 労働者の境遇が史実に忠実に描かれている分、何も知らないヒロインにイラっとする教授の気持ちも理解できるし、管理される日常を「当たり前」と感じているヒロインに対してキツイ言葉を投げる教授には傷つけられるし…読んでいて喜怒哀楽には事欠かない一冊。 2012/01/04