ヴィレッジブックス<br> ファウジーヤの叫び〈上〉

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ファウジーヤの叫び〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863326347
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

アフリカ西海岸、トーゴ共和国―幸せだった少女ファウジーヤの人生は、愛する父の死によって一変した。“カキア”と呼ばれる部族の秘儀から逃れた彼女は、亡命を望んで、単身アメリカに渡る。しかし、そこで彼女を待ち受けていたのは、悪夢のような監獄での生活だった。女性性器切除(FGM)を拒否して母国を捨てたファウジーヤは、異国の地で幾多の迫害や苦痛を乗り越えて、自由を勝ち取るために闘っていく。波乱に満ちたその体験を、自らの言葉で語った渾身のノンフィクション。

目次

監獄のなか
懐かしき故郷パリメ
愛する両親
カシンジャ一家の幸福な日々
父のお気に入り
大切なもの、それは家族と信仰
よきイスラムの娘
姉の婚礼
不和
悲劇
悪夢のはじまり
突然の結婚式
逃亡
ひとりぼっちのドイツ
ドイツからアメリカへ
わたしの恩人
アメリカ入国審査
エスモア強制収容所
ボウマン弁護士
収容所の仲間たち

著者等紹介

カシンジャ,ファウジーヤ[カシンジャ,ファウジーヤ][Kassindja,Fauziya]
1977年、西アフリカのトーゴ共和国に生まれる。部族の習慣である一夫多妻制と女性性器切除に抵抗して国外逃亡。アメリカに渡るが、16か月に及ぶ拘禁生活を余儀なくされる。96年6月に命亡が認められ、現在はヴァージニア州アレクサンドリア、およびニューヨーク市マンハッタンに在住

バッシャー,レイリ・ミラー[バッシャー,レイリミラー][Bashir,Layli Miller]
1972年、ジョージア州アトランタ生まれ。ロー・スクール在学中にファウジーヤを知り、その弁護、救援活動に携わる。現在はワシントンDCで弁護士活動を行うかたわら、タヒレイ・ジャスティス・センターの開設者として、女性の人権擁護促進と、移民女性の保護に尽力している。ヴァージニア州在住

大野晶子[オオノアキコ]
成城大学文芸学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

16
トーゴ出身のファウジーヤはとても幸福な幼少期をすごしていました。しかし、父親の死により彼女の生活は一変します。父親が死ぬと財産と家族は父親の弟の物になり、母親は法で定められた夫の財産の3分の1を渡され追い出され、ファウジーヤは学校を辞めさせられ見知らぬ男と結婚そして相手の要請で女性器切除をする事に。母親と姉の助けで家を脱出してドイツに行きそこからアメリカへ。前半幸せだった分、後半の転落は悲惨で特にアメリカに渡ってからは本当に酷かったです。イスラム教が悪いというよりは男社会を守る為に利用されてると感じました2018/02/11

Yumikoit

2
読む本が切れたので図書館に行って大量に借りてくる。アフリカの小国・小さな部落での出来事。進歩的な父親に守られていた主人公。父親が死んだあとは、父系の親族によって親子以上も年が離れている男性の第4夫人として結婚させられ、女性器の切除を強制される。父系の親族によって家を追い出されていた母親と長姉によって寸前で国外脱出し、ドイツを経てアメリカに亡命を計るが、刑務所に送られる。亡命が認められるまでの記録。2013/03/30

わきち@肩書きは妄想家

2
まだ下巻を読んでいないのですが辛すぎます。あれだけ素敵なお父さんに支えられた幸福な少女時代だったのに。親族がすごく憎くなりました。それぞれの立場があるのでしょうから、一概に「悪」と私が決めつけることはできませんが、少なくとも何か自分の考えを他人に強要する人間にだけはなりたくないと思いました。それにしてもひどい…。2012/02/26

なおみ

2
衝撃受けました。って簡単なコメント過ぎ…2012/02/11

りゅっく

1
下巻はまだ読んでいないけれど、おそらく勇気あり聡明な彼女は救われたレアケースであること。わが身がどれだけ恵まれた環境に生まれてきたということ。とりあえず下巻へ2014/12/05

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